先週金曜日の金融市場は大荒れでした。
米ウォールストリート・ジャーナルのFedウォッチャーとして有名なニック・ティミラオス記者の「11月のFOMCでは0.75%の利上げを決めるが、12月には利上げ幅減速を議論する見通し」といった旨の記事が公開されました。
出所:Fed Set to Raise Rates by 0.75 Point and Debate Size of Future Hikes
これにより利上げペースの減速が期待され、株式市場はリスクオンとなり上昇。仮想通貨(暗号資産)も上昇に転じることとなりました。
23時30分過ぎには、為替市場においてドル売り円買い介入と思われる動きが起こり、ドル円相場は152円から146円台まで急落する場面がありました。
週末の仮想通貨相場は、少し下押しする場面があったものの、週明けの日本市場の株高につられたのか上昇。
ビットコインよりもマティックやイーサリアムなどの時価総額1兆円規模のアルトコインが強く、イーサリアムは1カ月ぶりの20万円を一時回復しました。
仮想通貨相場を押し上げる材料も相次いで出てきています。
昨年のビットコインブームを先導したスタンレー・ドラッケンミラー氏やポール・チューダー・ジョーンズ氏などのヘッジファンド運用の重鎮によるビットコインを再評価する発言が続きました。
また、2015年の早期から仮想通貨関連サービスへの参入を表明しているフィデリティが「インフレへの対応を巡り世界経済と法定通貨が動揺し始めており、ビットコインがそのヘッジ手段となり得る」とレポートしています。
6月から4か月間も底値圏でもみ合いとなっていたビットコインですが、いよいよ上昇トレンドに転じるのかもしれません。