この1週間ビットコインは順調に下落し続け、昨日4/1(日)にはついに70万円台を割込み、2月の安値をトライする場面がありました。
30日金曜日には71万円台でしっかりした買いが入っていたために、底打ち期待もしていましたが、買い上げる力が足りなかったようです。
しかし、日本時間2日になったころに突如として価格が急騰。特に目立ったニュースがないなか、わずか1時間で68万円台から73万円台へと上昇しました。その後も、9時半ごろ、17時前と日本と欧州の株式市場の開始時間前後に急騰し高値で推移しています。
目先は直近の戻り高値付近の76万円で利食いが行われているようですが、久しぶりに米国・アジア・欧州の3市場で高値を更新したことによりトレンド転換への期待が高まります。
チャートを見てみても、3/21~4/1の下落トレンドのなかで7万円の反発は今回が最大。
4時間足チャートで見ると25日移動平均線も上回ってきています。
ビットコイン/円(BTC/JPY) 4時間足チャート
テクニカル分析のみで相場の方向性は決めたくないですが、『良く分からない上昇・下落』相場ほどトレンドは長く続く傾向にあります。
マーケットポジションを確認してみましょう。
まず、昨晩からの上昇の前まではショートポジションが大きく溜まっていたことが考えられます。約24時間が経過していますから、短期のショートポジションは一掃されているでしょう。
ただ、これだけ急騰していますが出来高はそれほど増えていません。マーケットのポジションはニュートラルでしょうか。
投資家は特段大きな買い材料もないために、疑心暗鬼となり自信を待って買いポジションを持つことが難しい状況。
そして、戻り高値まで到達して3時間ほど横ばいになっていますので、60万円台での買いポジションもある程度利食われている模様。
急騰した後は押し目をしっかりとつくっていることから、売り買い両ポジション共に逃げ場、買い場もあったと思われます。
ここから上にいくかどうか定かではないですが、もし突破するのであればある程度短期間で高値を更新する必要があります。しばらく経っても高値を更新しないとなると、買いポジションを持っている投資家はとりあえず利食いしておこうという行動をとり易いためです。
しかし、ここから高値を更新すると買い遅れた投資家が一斉に買いってくることが予想されます。良く分からない上昇でも、上昇についていかないと利益が出ない為に、打診買いでも買いを入れる投資家が増えるポイントです。そのため、一斉に買いに傾く瞬間が出てきます。
金融市場と絡めてみてみましょう。
最近連動していない仮想通貨と株式市場ですが、こういった時に株式市場が好転していると買いやすくなります。ただし、本日はイースター休暇の為、主要株式市場は休場。
判断材料が難しいところですが、恐怖指数と呼ばれるVIXは-8%と大きく下落していることから、どちらかというとリスクオンと捉えることができそうです。
筆者は昨晩の底値でショートにしていたポジションをひっくり返してロングをキープ。75万円前後か今夜のNY市場で続伸しないと一度仕切り直しを行おう予定です。
もし、今夜のNYで高値を更新することができれば、明日は80万円台の回復を期待できそうです。
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