ポイント
・3万ドル回復
・円建てで年初来高値更新、ドル建てでも4月高値に肉薄
・ブラックロックの動きを見て現物ETFの再申請相次ぐ
・FRB議長議会証言は無難で買い安心感も、本日の上院が鬼門・ここからはやれやれ売りをこなす必要
昨日のBTC相場
昨日のBTC相場は続伸。未明に2万7000ドル(約380万円)を再ブレークすると、朝方2万9000ドル(約410万円)にワンタッチ。海外時間にはさらに値を伸ばし3万ドル(約425万円)台後半まで値を伸ばした。
SECやFOMCショックなどで先週2万5000ドルを割り込んだBTCだ。しかし、ブラックロックの現物ETFへの期待感もあり一昨日2万7000ドルに乗せると、ドイツ銀行のデジタル資産カストディー免許申請に加えフィデリティなどが出資する交換所EDXローンチを受け、未明にかけて下降チャネルの上限をブレーク。上昇チャネルを完成させた。
朝方にはウィズダムツリー(Wisdom Tree)がBTCの現物ETFを再申請すると伝わり、2万9000ドルにワンタッチ、円建てで年初来高値を更新した。達成感もあり一旦は2万8000ドル台に値を下げたが、Invescoも現物ETFを再申請、またEDXで取り扱いが始まるBCHが急騰する中、BTCは2万9000ドル台を回復した。
注目のパウエル議長の議会証言のコメントテキストが事前に出回ると、今回の利上げ見送りは停止ではなくペースダウンだというFOMCとあまり変わらない内容だったが、為替や株式市場ではタカ派と捉えてドル買い・株売りが進む一方、タカ派なコメントへの警戒感があったせいかBTC市場では想定の範囲内という見方から買い安心感が広がり、3万ドルに上昇した。
しかし、ドル建てで年初来高値となる3万1000ドル手前で上値を押さえられると、下院の証言を終え、本日の上院での証言への警戒感もあり、3万ドル近辺に値を下げている。
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