ポイント
・2万6000ドルを挟んでのもみ合い続く
・パウエル議長講演を、金利市場はタカ派と受け取り、株式市場はリスクオンで反応
・今週金曜日はISMと雇用統計が重なる
・レイバーデイ明けを前に、8月に大きく下落したBTCにはショートカバーが入る可能性
昨日のBTC相場
週末のBTC相場はもみ合い推移。一時、上下に値幅を拡大する局面も見られたが、結局2万6000ドル(約380万円)を挟んでのもみ合い推移に終始した。
BTCは木曜日の早朝2万6000ドル台後半に値を上げたが、8月半ばの急落後の戻り高値を前に上値を押さえられると、金曜日の未明にかけて2万6000ドル近辺に値を下げた。
その後は期日を前にした2万6000ドルのオプションストライクのマグネット効果もあり、2万6000ドルを挟んでの小動きに終始した。17時にデリビットのオプション期日を迎えると、BTCはじりじりと値を上げ始めた。
注目のジャクソンホールでのパウエル議長の講演では今後の金融政策はデータを見ながら慎重に行う姿勢が示され、BTCは2万6000ドル台半ばに値を伸ばした。
しかし金利市場では、年内利上げの可能性を示唆しているとして11月FOMCでの利上げの織り込みが3割から6割近くに上昇。米2年債金利も5.1%近くに上昇し、BTCも2万6000ドル割れに失速した。
CME先物8月限の最終取引時間となる24時頃までBTC売りは続いたが、その時間を過ぎると下落は一服。今度は、JPモルガンのBTCの下落余地は限定的だとするレポートをブルームバーグが報じ、BTCは下げ渋った。さらに、パウエル議長の講演内容はほぼ想定の範囲内で利上げの終了が見えたという見方から米株は上昇に転じ、BTCは2万6000ドルを回復した。
週末は、米歳入庁の課税把握のために暗号資産ブローカーに新たな報告義務を課す草案に対する批判が相次いだが、相場に与える影響は限定的だった。
今朝方はCME先物オープン前にやや動意が見えたが、ほぼ窓を開けずにオープンし、2万6000ドル近辺での取引が続いている。
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