ポイント
・2万5000ドル前半、2万6000ドル台を付けるも、概ね2万5000ドル台後半でのもみ合い
・強めのISM非製造業、原油価格の上昇でリスクオフ
・ARKのETH ETF申請、FASBの時価評価導入方針で反発
・本日はFRB高官発言ラッシュ、FOMC全11票中4票に該当
昨日のBTC相場
昨日のBTC相場は上下に行って来いの展開。2万5000ドル(約370万円)台前半に値を下げた後、切り返して2万6000ドル(約385万円)にワンタッチするなどやや荒っぽい値動きを見せたが、結局2万5000ドル後半に値を戻している。
BTCは何度か2万6000ドル台で上値を押さえられると、一昨日はタカ派のウォラーFRB理事が9月利上げスキップを示唆する一方でロシア・サウジの原油減産継続でインフレ懸念が浮上するなど強弱材料が交錯する中、2万5000ドル台後半でのもみ合いが続いた。
朝方、グレースケールがSECにETFを拒否する根拠が無くなったとして早期の承認を求める書簡を出したと伝わり、またドル円が9時55分の仲値に向けて年初来高値を更新する中、円建て価格は強含んだ。
しかし、ドル円が失速、また堅調だったステラやソラナといったアルトコインも反落に転じると、円建てのBTC価格はじりじり下がっていった。
海外時間に入るとボストン連銀のコリンズ総裁が追加利上げの可能性を指摘しつつも、今後数か月の景気減速を予想したが、その後発表されたISM非製造業景況感指数が54.5と予想の52.5および前月の52.7を上回ったことを嫌気して、BTCは2万5000ドル台半ばに値を下げた。
さらに、前日の急騰からやや値を下げていた原油価格が上昇に転じるとリスクオフの流れとなり、米株が下落する中、BTCは2万5000ドル台前半に値を下げた。
しかし、月初の安値を更新せずに切り返すと、会計基準を定めるFASBが暗号資産への公正価値導入を決議、マイクロストラテジーなどがこれを歓迎、BTCは上昇した。
さらに、キャシー・ウッド氏率いるARK InvestmentがETH現物のETFを申請したと伝わると、BTCも2万6000ドルにワンタッチしたが、跳ね返されて2万5000ドル後半に値を戻している。
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