ポイント
・Sell the Factで4万1000ドル台に急落
・ローンチ初日の失速で売り安心感
・現物ETFに8億ドルの純資金流入あり
・下値の目途は1月安値4万1000ドル、4万ドル、CME窓埋め3万9000ドル辺りか
週末のBTC市場
週末のBTC相場は大きく下落。木曜日から金曜日未明にかけて4万9000ドル(約710万円)台で上値を押さえられると、4万6000ドル(約665万円)近辺まで失速。さらに金曜日から土曜日にかけて4万1000ドル(約595万円)台まで急落。一旦は4万3000ドル(約625万円)近辺に切り返したが、今朝方再び4万1000ドル台に値を下げている。
BTCは、木曜日のETF取引開始直後に4万9000ドル台にワンタッチしたが、その後はSell the Fact気味に4万6000ドル割れに失速した。
大手運用会社ヴァンガードがBTC現物ETFを取り扱わなかったことや、ブラックロックのIBITやフィデリティのFBTCなど新規ETFの買いの多くが、手数料が割高のグレースケールのGBTCや先物ETF(BITO)からのシフトだったとの見方も影響したか。
金曜日のETF取引開始を前にブラックロックのラリー・フィンクCEOがBTCは自国通貨の切り下げに対抗するデジタルゴールドだとフォックスのインタビューでコメント・
一方で、米SECのゲンスラー委員長はCNBCでETFは承認したがBTC自体を認めた訳でなく、変動の激しい資産で犯罪に利用されていると非難した。
注目のETF取引2日目が開始されるとBTCは4万3000ドルに失速、一旦は下げ止まったが、CME先物市場がクローズすると、一時4万1000ドル台に失速した。
その後は切り返すと、2日間でBTC現物ETFの出来高が78億ドルに上り、新規ETFに約14億ドルへの資金流入に対し、GBTCからの資金流出は約6億ドルで差し引き8億ドルの純資金流入だったことも伝わり、しばらく4万3000ドルを挟んでのもみ合い推移が続いた。
しかし、週明けのCME先物がオープンすると4万1000ドル台に値を下げている。
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