ビットコインが再び高値を更新してきました。
20万円に乗せた後は一度調整するかとみていましたが、一度18万円台まで急落しただけ。
その後は、断続的に買われ新高値を取ってきました。
(出所:bitFlyer)
個人的には、ブロックサイズ問題を懸念していたものの、見事に逆を行ってしまいました。
この上昇の最大の要因は、日本人がビットコインを大量に買っているのではないかと分析しています。
『ミセスワタナベのビットコイン買い』
ミセスワタナベとは、FX取引を行う日本人の総称ですが、かつて第一次FXブーム(2000年代半ば)において、日本人がドル円を買いまくったために不思議と相場が上昇し、海外勢が負けるということが起こりました。
今回、まさにそれと似たような現象が起きているのではないでしょうか。
ある特定のキーワードの人気情報を調べられる、グーグルトレンドでは以下の通り、過去1年で今が一番ホットな状況となっています。
(出所:Google Trends)
また、直近大きく上昇したリップルが50円という節目の価格を付け、ひと段落したことで、リップルからビットコインへの資金シフトも起きているのだと予想できます。
こうなってしまうと、25万や30万など行くところまで急騰しないと大きな下落は起きないのではないでしょうか。
ビットコインの中国での取引が激減
そもそも、年初まではビットコインのメインプレイヤーは中国人でした。
しかし、昨年末から年初にかけての急騰を目の当たりにした日本人が仮想通貨市場に続々と参入。
さらに、中国での取引所規制を受けて、2月にはもともと中国人の売買比率が95%程度だったものがかなり崩れたといいます。
以下は、通貨別のビットコインの月間取引高のグラフと同時期の比率になります。
(出所:Bitcoin日本語情報サイト)
(出所:Bitcoin日本語情報サイト)
2017年2月以降、一気に比率が変わり、今では米ドルと日本円からビットコインへ資金が流れていることが分かります。
同時にビットコインの取引高は約25分の1と壊滅的に低下していますので、以下に中国人が取引を行っていたかが分かりますね。
さて、加藤さんの言葉を借りると、「ビットコインは株式や為替取引のない土日に活性化し高値を更新する傾向がある」ことを考えると、この土日でさらに高値を更新する可能性は十分あります。
特に5月22-25日には、CoinsBank主催のブロックチェーン業界のクルーズ旅行とカンファレンスが予定されており、これにはMicrosoftやIBMをはじめとする、数多くのビットコイン関連企業が集います。
参考:コインズバンク ブロックチェーン会合 in ニューヨーク
その為、何かしらの発表がなされるのではないかという思惑も働き、下値が堅くなっているのかもしれません。
逆に言うと、25日を過ぎれば下落する可能性が高いのではないでしょうか。
株式、為替相場とは少し違う動きをする仮想通貨市場ですが、相場格言『噂で買って事実で売る』となるのかどうか、注目したいと思います。