昨日からビットコインは10万幅以上下落。一時はドル建てで1万ドル割れに迫ったものの、明け方に大きく反発。1万700ドル付近辺まで戻しました。
しかし、午前9時以降に再び下落し、午後1時過ぎには急落。ドル建てで重要な節目となっていた1万ドルを割り込んでしまったビットコイン。日本円建ての節目である100万円を割ってしまうのか、それともこれから反発を見せていくのか、考察していきます。
さて、本日も複数の時間足を見て分析していきます。
4時間足チャート分析
一番重要視していた中期の上昇トレンドラインを割ってしまいました。
それに加え、かなり意識されていた4時間足の100EMA(指数平滑移動平均線)を割り込みました。ここを割ってしまうと下のサポートラインがほぼ無いので、真空状態のようになってしまっています。
◇ビットコイン(BTC/JPY)4時間足チャート
ネックラインでほとんど揉み合うことなく、上昇スピードと同じような速度で下落してしまっています。100万円より上でビットコインを買った投資家の多くが含み損を抱えてしまっており、彼らの損切りが入ることで、まだまだ下げるような形となっています。
1時間足チャート分析
1時間足では下降トレンドラインが2本引けて、完全に下を向いてしまっているように見えます。
◇ビットコイン(BTC/JPY)1時間足チャート
現在、頭を抑えられている新たなトレンドラインがあります。このラインを上抜けした場合、今日、下に抜けてしまった4時間足レベルの上昇トレンドラインに対してトレンド転換となる動きが想定できます。
個人的には、急な下落に対して突っ込み売りを入れたトレーダーのポジションにショートカバーが入るような急騰する場面を見せて欲しいと思っています。
ゴールドとの相関性について
ゴールドとビットコインの日足チャートを比べてみましょう。
◇ゴールド:対ドルチャート
◇ビットコイン(BTC/JPY)日足チャート
以前は相関性があまり見られなかったものの、6月からの上昇は同じような角度で上がりました、天井をつけた日は、ゴールドが一日早く天井となり、遅れてビットコインも天井を打ちました。
現在、ゴールドもビットコインと同じような形で下落を続けています。そのため、ゴールドが底打ちとなった際にビットコインも同じように反発に転じるのではないかという仮説を立てることができます。
下げ止まりの目途
2017年天井から引けるフィボナッチラインを見てみましょう。
0.5を越えて0.75までの半値の部分でヒゲを残したビットコインは、0.25の位置である85万あたりまでの下落も考えられます。
◇ビットコイン(BTC/JPY)週足チャート
イケダハヤトさんのような有名ブロガーが再び仮想通貨に注目を始めたり、メディアが再び報道をし始めた途端に、価格は天井打ちました。2017年の急騰相場と同じような形で崩れていく可能性も考えられます。
直近の下げ止まりの目途として、3月初旬に底を打った時から一度も割れてない4時間足の200日移動平均線が重要ではないでしょうか。
目先は1時間足以下もダイバージェンス(テクニカル指標の逆行)が発生しているので、最終的に85万円まで下落するにしても、今日、明日はいったんこの下落を止める形で反発するのではないでしょうか。
※本記事の意見や予測は、筆者の個人的な見解であり、金融商品の売買を推奨を行うものではありません。
投資にあたっての最終決定はご自身の判断でお願いします。