先週から今週にかけて、ビットコインの値動きはどんどん縮小していきましたが、昨日はかなり大きく動きました。
19日の午前3時に行われた米連邦公開市場委員会（FOMC）では、FFレートの0.25%の利下げが決定されました。金利低下に伴い三角保ちあいを上にブレイクするかと予想していましたが、下方向へ走る展開を見せました。
今までのビットコインでしたら、これで揉み合い相場が完全に終了したと思われる動きでしたが、その後に急騰を見せ、下げ幅を全て打ち消す展開となりました。
この動きの解説に加え、今後の展開予測と売買戦略を考えていきたいと思います。
1時間足チャート分析
今日は小さな時間軸から振り返りと分析をしていきます。19日午前11時頃、前回の記事（FOMCを控え煮詰まりを見せるビットコイン ）で紹介した、4時間足レベルの三角保ちあいを下にブレイク。ついに大きなトレンドが発生するかと思われましたが、1日で値を戻す上昇を見せました。
この上昇の背景には、ビットメックスの、OIの急上昇だとされています。OIとは、Open Interest。日本語で未決済建玉のことであり、 ポジションを売却せずに保有している建玉数量のことです。
下落に伴いOIが減少し、上昇に伴いOIが増加することが一般的です。しかし、今回の下落後には減少したOIが急激に増加するような展開を見せたため、大口投資家が押し目を狙って買いポジションを建てていることが分かりました。
その後にビットコインは急騰し、保ちあいの下方ブレイクで大量に入った売りポジションがショートカバーされるかたちで解消されたため、今回のような上昇となったのだと考えられます。
4時間足チャート分析
さて、この値動きを受けて今後どうなるのか、4時間足チャートを見ながら売買戦略を考えていきましょう。
◇ビットコイン（BTC/JPY）4時間チャート
先週に引き続き、大きな三角保ち合いの中で推移しています。20日4時過ぎの急騰でも、トレンドラインがしっかりと機能していることが分かります。しかしながら、もう10日も経てば揉み合いも終了に差し掛かります。つまり、9月の終わりから10月の頭に掛けてブレイクする可能性が高いと予想できます。
個人的なトレードとして、昨日の急上昇後にOIの急減少がありました。また、トレンドライン付近に近づきそのタイミングで上ヒゲを付けたことで売りポジションを持ちました。ただ、OIがかなり回復してきたため、売りポジションは手仕舞い、現状は様子見をしています。
トレンドラインが強烈なレジスタンスラインとして機能しているため、基本的には売りポジションを取っていきたいのですが、OIが増加した場合は上抜けも考えられるため、かなり慎重に売買したいところです。
チャートパターンでは下方向へのブレイクが考えられますが、イーサリアムとリップルが主導するアルトコインの急騰を考えると上方向へのブレイクの予測できます。この動きに対してビットコインは緩慢な値動きのため、とても判断しづらい状況。
素直にブレイクした方向についていくのが最善の戦略だと考えています。ただ、昨日のような値動きも起こり得るため、相場をじっくりと見れる状況でない場合は、短期でサクサクと取引した方が良いと思っています。
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※本記事の意見や予測は、筆者の個人的な見解であり、金融商品の売買を推奨を行うものではありません。
投資にあたっての最終決定はご自身の判断でお願いします。
