ビットコインの分裂危機やそれに伴う「取引所の(入出金等)一時停止」のニュースが日経新聞やTVで取り上げられていますね。
「ビットコイン取引、一時停止へ」といった見出しに驚かれた方もいらっしゃるかと思います。
『ビットコインに最悪の事が起きるので取扱いが停止するのだろうか』、『このままブームは終わりを迎えるのだろうか』、といった印象も与えかねないですが、それは誤解です。
ビットコインの仕組み上、必要となるユーザー保護や取引所の資産保全ための措置ですので怖がるニュースではありません。
未だにビットコインを「怪しい」と捉えていらっしゃる発信者も多いことと、内容についての説明が追いつかないことで、なされる注意喚起が過剰に市場を不安にさせているのではと感じます。
ビットコインが分裂するかもしれないという不確実性はたしかにリスクですが、私は「これでビットコインさらには仮想通貨の市場が終わる」といった心配はまったくしていません。
いま何が起きてるの?
ビットコインの人気が出てきたことによる取引量の増加を受けて、これからも使い勝手の良い通貨であるためには、「取引処理」、「ブロックサイズ制限」の改善が必要となっています。
その解決に向けた提案の合意が得られず、提案は複数出されたまま解決の実行日が迫ってきており、中には良くない形でコインが分裂するパターンも含まれている状況です。
最終的に誰の思惑が通るのか分からないことで想定されるシナリオも複数となり、事態をより分かりづらくしてきました。
ですが、その解決方法はひとまず2つに落ち着きました。
いまは、この2つの進捗状況を知らせる情報がビットコイン価格を動かす主な要因となっていて、実際、17日(月)の深夜から、ビットコインの分裂を回避できる可能性が高まったことによって価格は上向いてきています。
■BTC/JPY日足チャート
(出所:Bit point)
話を戻しますが、価格の下落原因がわかっているなら、それが取り除かれることで市場はプラスに反応します。
まして、今回の下落原因はビットコインが抱えてきた問題を解決するために起きたものです。
無事解決することがわかった時点でプラス材料ですので、価格は大きく上昇して高値を更新する可能性は高いです。
また、ビットコインを取り巻く開発コミュニティ、マイニング業者(採掘業者)、取引所、投資家、ユーザーといったどの人にとっても扱うビットコインの価格は、上がる方がメリットがあります。
ビットコインを保有している、マイニング(採掘)報酬を受け取っている、取引手数料を受け取っているなど関わり方は違いますが、ビットコインに代わるものが出てこない限りは、この点は一致していると考えられます。
私は高値をつけた5月下旬から「買いのタイミング」を探してきました。
2か月経ってようやく7月の連休中に少し仕込みましたが、このままうまくいって素直に上がるパターンもあれば、急な下げ材料が出ててパニック売りで暴落、買った人を振り落とした後に上昇することもあるかもしれません。
その場合は、下がったら買えるようにまだ余裕資金を残しています。
焦らず冷静でいること、分散して買うことで、予想を外した時にも次の手が打てるようにと心掛けています。