18日の夜にテザー(USDT)の新規発行により、10万円近い急反発を見せたビットコインは、その後はポジション調整が入りながら、80万円割れまで押し戻されてきました。
2018年も80万円を挟んだ価格帯ではもみ合いが多くなっており、ビットコインの居心地の良い価格帯になっていると言えそうです。逆にいえば、この価格帯で揉み合った後は、大きく動くことが予想されます。
しかし、現在は年末相場となっており、投資家がポジションを閉じるなか、ビットメックスを始めとした主要取引所の出来高も減少しています。出来高のない相場ではレンジを形成したり、突然の急騰・急落などの難易度の高い値動きをすることが多くなります。
市場参加者の少ない現在の相場では無理に参加するのではなく、本当にチャンスと思った部分だけを取るようなメリハリをつけ、休むところは休むようにしたいと思います。
それではクリスマス明けの売買戦略を考えていきます。
4時間足チャート分析
日足レベルでは下降チャネルの中に位置しているため、ビットコインは下降トレンドにあると考えています。
4時間足レベルではダブルボトムのチャートパターンを形成しており、現在はネックラインで止められている状態です。
ダブルボトムを完成させるためには、2019年中にはネックラインを突破する必要があるでしょう。年内でここを突破できなかった場合は、再び70万円前半をトライする展開となるのではないでしょうか。
類似チャートパターン
上のチャート形状は、ビットコインではよく見られるパターンです。ダブルボトム形成後に、上昇の勢いが無くなった場合は、前回安値を割り込む展開となりやすいため、いったんポジションを閉じて様子を見るようにした方が良さそうです。
◇過去のチャート例
これは10月の急落の際のチャートですが、87万円付近で反発しレンジ相場を形成したかと思えば、あっという間に急落していきました。この時に買いポジションを保有していた場合は、目も当てられません。
さて今回の場合は、75万円以下の反発もしっかりしていたため、4時間足レベルでは押し目をつくっているように見えます。
そのため売買戦略としては、値動きが出てきた際に買いを狙いたいと思います。
1時間足チャート分析
1時間足を見ると、かなり煮詰まってきています。
上昇の切り上げラインと下降ラインの交点が迫っており、最短で今晩中にどちらかにブレイクするのではないでしょうか。
どちらにブレイクするかというのが難しいところですが、チャートの形状を見ると、下降ラインはかなり急な角度の一方で、サポートラインは緩やかな角度になっています。
急な角度のラインはブレイクされやすいので、4時間足の押し目となって上にブレイクしていくのではないでしょうか。個人的には、今晩のブレイクもあるとみて注目しています。
資金調達率
参考情報として、ビットメックスの資金調達率も見てみましょう。
出所:bullbearanalyzer
明日にかけて、買い手側と支払いの売り手側受け取りに偏りがあります。これを見ると、売り側が有利なので下抜けの可能性も考えられてきます。
上方向に見ていますが、不安定なクリスマス相場です。ポジションを取ることは控えめにし、ブレイクした方向についていくくらいのトレードの方がやりやすいかもしれません。