ビットコインが下落する時には、連帯責任のようにアルトコインの価値が下がることが多いです。
その日の仮想通貨市場は、まさに全滅といったところでしょうか?
これには、非常に多くの人から疑問の声が上がります。
この値動きに非常にヤキモキした経験をみなさんも1度はあるのではないでしょうか?
今回は、その疑問にお答えしたいと思います。
NYダウが下がると次の日の世界の株式は全体的に下がる
例えば、NYダウが何かしらのネガティブ材料にて下落した場合、次の日の日経平均は下落することが多いです。
世界の中心である、米株が下落すると、連帯責任のように翌日は世界各国の株式市場が下がります。
または米ドルがリスクオフ材料で下がるように、日本円を除いては、全体的に世界の通貨の価格は下がり、日本円やスイスフランが上昇することが多いです。
まさにこの値動きと同じように、仮想通貨市場はビットコインがNYダウや米ドルのような役割をしております。
ですので、ビットコインが元気のない日=仮想通貨市場でも中心となっているビットコインが下落をしますと、その影響を受けて仮想通貨市場全体が何か悪材料に包まれているかのようにアルトコインも下がっていると考えられます。
なぜなら、ビットコイン建てでアルトコインが取引されている理由もあるからでしょう。
アルトコインの開発元の資金調達がBTC建てであることが多い
もう一つの理由を説明します。
こちらのほうが納得するかもしれません。
基本的にアルトコインはBTC建てで取引されております。
なぜなら、アルトコインの開発元である企業は、BTC建てで資金を調達していることが多いからです。
例えばcoincheckで取扱いのある、LISKを例にしてみましょう。
出所:https://blog.lisk.io
LISKの開発元はスイスです。
こちらのホームページには、定期的にファイナンシャルレポートがアップされておりまして、財務状況がわかるようになっております。
こちらがその画面キャプチャですが、2017年の8月の財務状況を御覧ください。
LISKの開発元ですが、BTC建ての資産が多いことに目が行くでしょう。
LISK開発元のBTC資産は、約3674万スイス・フランです。(40億円程度。)
それに対して自社コインであるLISK資産は、スイスフランの建てでというと、約890万スイス・フラン(10億円程度)とBTCより資産が少ないわけです。
これはLISKにかぎらず、多くのアルトコインの開発・運営元がBTC建ての資金調達を行っているからです。
ですので、BTC資産の割合が多い会社ですので、BTCの価格が下落すれば、その会社の資本も目堀りしてしまいますよね?
これがBTCが下落するとアルトコインが下落する、最もな理由の一つです。
BTC建てで資本を調達しているため、その資本の価格が下落すれば、その企業の価値も当然下がります。
よって、ビットコインが下落すればLISKも下落するように、アルトコイン全体も下がやすい傾向があるのでしょう。
これが、ビットコイン円が下落したときに何故にイーサリアム円が下がるのか?
リスク円が下がるのか?ETC円が下がるのか!?という疑問が一つ消えたと思います。
是非覚えておいてくださいね!