暗号資産(仮想通貨)の出来高とは

筆者: 緒方裕理

暗号資産(仮想通貨)のチャートの下部分に棒グラフが表示されている場合があります。

カーソルをあてると、3.5Mなどと左上に数値が表示されるのですが、これは仮想通貨の出来高を表しています。

出来高は取引の盛り上がりを示しており、ローソク足や移動平均線などのテクニカル指標に次いで注目している投資家が多い指標です。出来高の変化を知れば投資判断がより行いやすくなるかもしれません。

今回は、仮想通貨の出来高とは何かということや分析方法を解説します。

1.出来高とは

出来高とは、一定期間に取引が成立した売買の数量のことです。5分足でビットコインが10BTC約定していれば、出来高は10。1時間足で234.5BTC約定していれば、234.5となります。

仮想通貨の出来高は仮想通貨市場の盛り上がりを示しており、一般的に出来高が小さいときは市場が大きく動いていません。仮想通貨の市場が盛り上がれば盛り上がるほど、注文は約定しやすいので、確実性の高いトレードがしたい際には出来高をチェックする必要があります。

逆に出来高が小さいタイミングで取引を行うと、買い手がつかずに思ったよりも低い価格で約定することもあります。

また出来高にもトレンドがあり、増加や減少によって仮想通貨の変動を予想することができます。

例えば、仮想通貨の出来高が増加した場合、以下のようなことが予想できます。

  • 何かしら、大きな材料が出た
  • 指値または利益確定の注文が約定した
  • 価格が大きく変化する可能性が高い

そのため、明らかに出来高の変化が大きくなった場合には、相場の急変やトレンド転換が発生する可能性があります。

一方で、出来高が減少した場合は、以下のようなことが予想されます。

  • 取引量が多い仮想通貨は、売り注文と買い注文が同じくらいの量で実行されるので、価格変動は起こりにくい
  • 取引量が少ない仮想通貨は、約定しづらいため価格減少する可能性が高い

上記のような情報がわかるため、仮想通貨のマーケットを観察する上で出来高は重要です。

出来高の確認方法

仮想通貨の出来高の確認はそれぞれの取引所から確認することができます。

Coincheck:チャートのページから閲覧することが可能

GMOコイン:PC専用の「WebTrader」ツールで確認可能

 

2.それぞれの仮想通貨の出来高と推移

まずは、仮想通貨の売買代金と出来高上位10をご覧ください。

テザー:約2兆8000億円|280億USTD
ビットコイン:約2兆2000億円|220万BTC
イーサリアム:約8600億円|3000万ETH
ライトコイン:約2250億円|3000万LTC
イオス:約1694億円|4億4000万EOS
ビットコインキャッシュ:約1534億円|
トロン:約1493億円:740万BCH
リップル:約1191億円|41億XRP
ビットコインSV:約1157億円|320万BSV
イーサリアムクラシック:750億円|1億ETC

※6月12日時点

通貨の価格が違うため、1日の出来高の大きさはなかなか比較が難しいのですが、Dappsで多くのトランザクションが発生しているイオスの出来高が突出していることが分かります。

3.国内と海外の出来高の違い

仮想通貨の出来高に関して、日本と海外では大きな差があります。これは仮想通貨取引所の取引量のランキングを見ると分かりますが、国内の取引量は海外と比較すると少なくなります。

実際にグローバルの取引量(現物取引)のランキングを見ると、TOP5にランクインする仮想通貨取引所は全て海外になります。

出所:CMC

4.出来高の分析方法

仮想通貨の出来高を分析する際は、まず出来高の変動が大きい際に、売り買いの注文のどちらが多いのか板を確認しましょう。

出来高の数値の変動だけでは多くの投資家が売っているのか買っているのかはわかりません。

しかし、もし購入意欲が強いのであれば価格が高くても取引が成立する可能性が高いため、投資家は高くても買い注文を出すことが多くなります。結果的に出来高が増加しながら価格も上昇する可能性が高くなります。

一方で、売却意欲が高くなると安い価格での取引が成立することとなるため、出来高が減少し始めると価格が下がる可能性が高くなります。

ここで注意が必要なことは、出来高の増減が一過性のものか、あるいはそうではないのかという点です。一時的に出来高が上がり、すぐに鎮静化した場合、価格の上昇は長続きしないことが多いでしょう。

つまり、高騰したあとにすぐに暴落してしまうこともあるということになります。その場合、ピーク時に購入した仮想通貨が次の瞬間には価値が大きく下落することになりかねません。

上記でも述べたとおり出来高が激しく変動すれば、仮想通貨の動きにも大きく影響します。上昇トレンドの中で出来高が増えたときにはおおむね大きな価格上昇が期待できますが、場合によっては下落の最終局面らしき場面でも出来高が急増するパターンなどもありますので、必ずしもセオリー通りいくわけではないことをご留意ください。

また、チャートの中のローソク足にも注目するとよいでしょう。ローソク足はトレーダーが取引の判断材料として活用している指標です。これと出来高を合わせることでより精度の高い予測ができると考えられています。

例えば、ローソク足の上髭が長く、出来高が増加している場合には価格が下落していく可能性が高いと思われます。なぜならば、上髭が長いときには、一時的に買い注文が殺到したものの、逆に売り注文もそれに触発されて増加して価格が押し戻されてしまったことが推測できます。ここで出来高が増加している場合には、さらに売り注文が勢いづいていると考えられますので、価格が下落していくと予想できるのです。

このように出来高と合わせて、ローソク足を観察することでより確実性の高い取引が可能となります。できるだけ多くの情報を集めることで、精度の高い取引ができるのではないでしょうか。

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緒方裕理

緒方裕理

仮想通貨取引7年目のクリプト専門ライター。コインチェックなどの大手取引所から個人レベルの仮想通貨まで扱う専門家。ブロックチェーンなどの基礎理論も理解した上で記事を作成しています。長年の取引経験から、実際に使えるネタを提供することを信条としています。

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