あけましておめでとうございます、御堂唯也です。
ビットコイン相場は効率の良い急落相場を終え、いよいよ方向感に迷いの見える相場環境がやって参りました。
急騰急落に惑わされる方が多い相場が続いています。
今週はそんな相場で押さえておくポイントについて、ローソク足分析を交えお伝えしていきます。
■マクロ視点(超重要)
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▶【2018/9/27】ビットコイン、ガチで勝ちたいならバブルを忘れろ!これが相場の本質だ!
■ミクロ視点(値動きのプロセス)
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▶【2018/11/26】値動きのクセを味方につける戦略術
▶【2018/12/6】方向感の無い相場は「節目」を徹底的に洗い出せ
▶【2018/12/21】急騰急落に惑わされないために
ビットコイン円(BTCJPY)月足チャート
まず12月の月足が確定。
下げ止まった水準は、やはり「本格的なバブル相場形成前」
この水準に関しては、過去に上抜けるまで3カ月という時間を要しており、相当多くの投資家から抵抗帯として意識されてきた水準。
投資家は過去に自らが意識した水準を再び意識します。
その水準を上抜いてしまった以上、レジスタンス転じてサポート。
次はこの水準が月足において買いの厚い支持帯として意識される。
つまり、これまでのようにドストレートに深ぼっていける水準ではない事を認識する必要がある。
底堅い水準に到達した事を理解した次は、確定した12月足に注目。
想定通り65万円割れの暴落を形成した11月足に比べると、陰線の実体が小さい事や、上髭と下髭が著しく長い事が汲み取れる。
- ①実体の縮小⇒下落圧力の低下⇒効率の良い急落相場終了
- ②陰線のコマ⇒上も重いが下も堅い⇒動きにくい環境へのシフトを示唆
方向感に迷う相場環境へシフトしていく事をマクロ的に確認できれば、次は1月足に注目。
寄付きからほぼ始値を割らず続伸を続けているが、依然下落圧力が根強い環境下で、一切下髭を形成せず陽線で回帰するのはチャートが不自然。
転換点として優位性のある下髭の陽線ピンバーなど形成した場合は、その後効率の良い上昇転換の確実性の高まりも踏まえ分析できるが、そのような動きなしに寄付きから続伸されると「上髭作りのための一過性上昇」を疑ってしまう。
また、上述した明確な転換点としてのプライスアクション無しに、仮に陽線で引けたとするならば、確信めいた買い玉を掻っ攫い(かっさらい)上昇転換するには相当時間を要する。
ゆえにいまだ中期目線で買いという選択はできない。
ひとまず今は方向感の乏しい相場である事、12月足の高値安値がマクロ的な節目である事を認識。
ビットコイン円(BTCJPY)週足チャート
週足を確認すると、更に細部が見えてくる。
それは月足同様「コマ」が明確に節目を規定しているという事。
つまり、上には「断続的に売りの厚い領域」があり、下にも断続的に買いの厚い領域がある。
私がよくいうサンドイッチ相場に突入、明確な投資家の迷いの現れ。
このような環境下では急騰急落が伸びづらく、どちらかに大きく動くとしても力を蓄える時間、煮詰まりが必要となる。
「急騰急落が伸びにくい」⇒急騰急落に惑わされやすい相場ともいえる。
近視眼的になりすぎると負のスパイラルに陥る事になる。
マクロ的視点を理解し、短時間軸を観る際は相場との距離感を意識しよう。
ビットコイン円(BTCJPY)日足チャート
日足を確認すると、大局的な目線では広い幅のレンジ相場を形成している事が汲み取れる。
やはり月足、週足で急騰急落の伸びづらい環境下にあるため、直近の大陽線も長続きせず失速を迎えている。
逆三尊だという声が多いが、私の中でこの手の逆三尊は転換点としての優位性は現時点で皆無。
この後トレンドラインを超え、転換点としての基盤を固める値動きがあればその時は目線をシフトさせるかもしれないが、やはり現時点では転換点としての煮詰まりすら感じられない。
恐らくこれからレンジ幅を狭める相場を日足ベースで形成すると思う。
上述した要因以外でも依然下落トレンドの範疇であり、ただでさえ上に伸びたとしても続伸しにくい相場なのである。
ただ、中期的な目線は今のところ下のままだが、現時点の値動きではまだ確信をついた裏付け、煮詰まりが確認できない。
普段なら4時間足の分析もするのですが、この環境下で短時間軸における分析を提供しても意味が無いので、下手に近づきすぎず、この後の値動きの進捗をみて具体的な戦略を立てて行こうと思います。
ポイントは相場との距離。近づきすぎずに観察をする事。
惑わされちゃうからね。
では、また来週!
Twitter:御堂唯也 さくらインベスト@Mido_yuiya
※本記事の意見や予測は、筆者の個人的な見解であり、金融商品の売買を推奨を行うものではありません。
投資にあたっての最終決定はご自身の判断でお願いします。