現役トレーダーの御堂唯也です。
今週も値動きだけに一極集中したチャート分析をお送り致します。
記事執筆:2018年10月8日
※その前に、マクロ視点での分析コラムを読んで頂いていない場合は、先にこちらをご一読下さい。
▶ビットコイン65万円割れは時間の問題?現役トレーダーが値動きだけで解説
▶ビットコイン、ガチで勝ちたいならバブルを忘れろ!これが相場の本質だ!
また、ミクロ視点での前回の分析も合わせてご覧ください。学びが深まります。
▶【BTCFX】値動きだけでレンジ相場の方向性を先読む分析術
◇ビットコイン円(BTC/JPY)週足チャート
ビットコインの週足チャートを確認すると、実体部分が天井を這う動きが現れた。
これは逆U字形成前(力強い急落前)によく見られる動きで、以前からYouTubeで解説していた筋書き通りの動き。
- 相場は底を這えば這うほど力を蓄え、次の上昇は力強い物となり、
- 逆に天井を這えば這うほど力を蓄え、次の下落は力強くなる生き物
それに仮想通貨バブル崩壊以降、週足でこのような天井を固める動きをしてきたことは一度もない。
つまり、週足ベースでは紛れもなく相場環境の変化である。
中期的目線で65万円割れを考えるうえで、この局面で逆U字を描くのは私の中で必須だった。
更に、再度先ほどの週足チャートをご覧いただくと、2週間連続で下髭の「陰線」で推移している事がわかる。
ビットコイン相場が何度も下を試しても、ローソク足の始値を上回るほどの回復を見せる事ができなかった。
意思の現れ。
中期的な下落を形成する前の事前準備が整い始めた。
◇ビットコイン円(BTCJ/PY)日足チャート
日足チャートを確認すると、前回のコラムでお伝えした平行チャネルレンジ下限(ピンク色)を下抜け、下げ止まりポイントとして描いた青色領域(72―73万円)の水準で綺麗に下げ止まっている事が分かる。
想定通り、一気に急落が加速する事はなく、大きな自律反発を形成し、現在大局では三角保ち合いを形成。
これをどちらに抜けるのかを以下の時間軸で見ていこう。
◇ビットコイン円(BTCJ/PY)4時間足チャート
直近、4時間足ベースでは逆三尊を形成しているが、これはダマシになるだろう。
既にYouTubeでは逆三尊の中央最安値を形成した際に三角保ち合いを下抜けるとするならば、右肩の高値と安値が切り下がるタイプの逆三尊を形成すると明言していた。
この手の右肩を形成する逆三尊はダマシとなり下落に転じるケースが多い。
まさにそれが現実化したのである。
イメージしにくいと思うので例をあげよう。
過去のBTC相場でも、右肩の高値・安値を切下げるタイプの逆三尊形成後の下落があった。
このような分かりやすい逆三尊を見て買ってくる投資家は多いだろう。
だが、相場は想定外の出来事があった時に初めて急騰、急落を形成する。
つまり、こういうポイントでよくあるチャートパターンだけを妄信し、買いを仕込んでくる投資家たちのロスカットが、大きな急落を形成するということ。
週足、日足と大きな時間軸が時の経過と共に下落への確率が高まりつつあるなかで、4時間足でも煮詰まりと共に筋書き通りの値動きが確認できた。
三角保ち合いの下抜けはもはや時間の問題だろう。
もちろん、私のように下抜ける前の段階で売りを仕込む必要は無い。
これだけ長い時間天井を這う動きを形成し、煮詰まった相場は抜けた方向に一直線に動いていく事が多い。
つまり、三角保ち合いを抜けた方向に素直についていくという選択肢でもリスクを限定化した戦いが十分にできるという事だ。
ただ、前回からもお伝えしているように68-69万円の分厚いサポート領域(青色)を一気にブチ抜く暴落を妄想するのは危険だ。
希望的観測ではなく、現実味のある展開を想定しておこう。
詳しくは前回のコラム(【BTCFX】値動きだけでレンジ相場の方向性を先読む分析術)をご参照ください。
恐らく、今週中に大きく動き出す。
答え合わせが楽しみだ。
Twitter:御堂唯也 さくらインベスト@Mido_yuiya
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※本記事の意見や予測は、筆者の個人的な見解であり、金融商品の売買を推奨を行うものではありません。
投資にあたっての最終決定はご自身の判断でお願いします。