狭い値幅で急騰急落を繰り返すビットコイン相場。

もはやどこに向かっているのか大局的な動きすら分からないという方も多いはず。

そこで、今回は相場の原理原則に従い、今後最も訪れる蓋然性の高い値動きについて、マクロ視点から解説していきます。

まずは現状の相場環境を認識(マクロ視点)

1:ボラティリティ(価格変動幅)の変化

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ビットコインのボラティリティに注目してみると、バブル相場形成がスタートした2017年11月を頂点とし、時の経過と共にボラティリティが縮小傾向にある事が分かる。

まるで階段のように小動きになるこの相場に対し、今すぐ効率の良い相場を妄信するのは希望的観測に過ぎず、現実的ではないと言える。

このような時の経過と共に効率の悪い相場を作るのは、なぜだろう?

 

多くの人はこう答えます。

「バブル崩壊で投資家心理に傷がついた。ゆえに取引量が減少しているのだ」

 

違う。相場の本質から言えば、それは主となる要因ではない。

 

相場は、買いと売りのポジション比率がどちらかに偏りすぎた時に面倒な相場を作りやすい習性をもつ

偏れば偏るほど新規注文が入りにくくなるからだ。

 

ビットコインはとてつもない勢いで急成長を遂げてきた。

つまり、売りポジションに対して買いポジションが圧倒的に偏っている事は明確。

では、どのような相場環境に変化すれば、再び動きやすい相場を作るのか?

 

それは現在も滞留を続ける大量の買いポジションを解消させ、買いと売りのポジション比率がフラット化した時。

利益確定売り、ロスカット売りといった大量の決済注文を一気にかっさらった時だ。

2:偏ったポジションを解消されるタイミング

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上記の赤く描写した領域(62万~65万円)、ここを明確に割り込んだタイミングといえる。

バブル相場崩壊後、一度たりともこの領域を深堀らず、現在に至るまでひたすらこの上で推移し続けてきた。

何度も何度も底を試し、その度に跳ね返され続けてきた。

 

投資家というものは、こういった何度も機能した水準を無意識的に意識している。

「ここを割ったらまずい」と。

そして、多くの投資家は「ここを割ったらまずい」といえる水準に決済予約注文を忍ばせる

それは短期トレーダーだけでなく、大きな資金を運用する長期投資家も含めほとんどの投資家にいえる心理。

 

つまり、買いの決済は「売り」

この水準を深く割り込むとき、一気に決済売りを巻き込んで急落する蓋然性が高いという事だ。

 

次はこの水準を割る蓋然性が高いといえる論拠について解説しよう。

3:値動きだけが教えてくれる相場環境の変化 ①圧力の転換

ローソク足は、テクニカルツールやファンダメンタルズには決して見えない領域を見せてくれる。

ここからは、値動き以外を分析の対象にしないトレーダーである私が、値動きに一極集中した解説をします。

 

まず前提として、上記チャートに描写している赤い領域と青い領域。

「赤い領域=上昇した期間と値幅」、「青い領域=上昇した値幅を打ち消しにかかった期間と値幅」と認識しておいてください。

 

急騰急落の期間に注目をしていただきたい。

 

▼これまでのビットコイン相場(2017年11月12日~2018年6月27日)

赤い領域と青い領域を見れば一目瞭然だが、これまでのビットコイン相場はとにかく買われるときの方が圧倒的に効率よく上昇し、同じ値幅を打ち消すだけなのに、売られるときの方が圧倒的に時間がかかる相場環境だった。

それが直近ではこのような相場環境に変化した。

 

▼直近のビットコイン相場(2018年6月28日~9月8日)

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先ほどと同様に急騰と急落の期間に注目して頂きたい。

 

①で形成した上昇値幅を打ち消す②の急落が上昇のパフォーマンスを若干だが上回り始めた(転換予兆)

更に③で時間をかけて形成した上昇値幅を、④の急落ではわずか4日足らずで打ち消した(転換の合図)

 

つまり、買われるときよりも、売られるときの方が圧力を帯び始めたということ。

売りが入りやすい相場へと転換を遂げた。

3:値動きだけが教えてくれる相場環境の変化 ②急落前の前触れ

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上記チャートに描写しているピンク色のトレンドラインに注目して頂きたい。

これは急騰前の最安値と急騰後の最高値を結んだもので、このトレンドラインの角度が上昇の圧力を表す。

もう一目瞭然だが、時の経過と共に上昇の圧力がまるでドミノ倒しのように弱まっている事がわかる。

 

バブル相場などで一定程度地合いが強い相場を経た後の典型。どうしても市場参加者が再びバブル相場を妄信し、安くなったタイミング買いを仕込んでくる。

市場はいつも間違える。いつも気づくのが遅い。

 

このドミノ倒し相場こそが「もうダメかもしれない…」と気づき始めた投資家心理の表れであり、大きな急落前の予兆となる。

4.ビットコイン相場に参入する投資家たちの特徴を考える

ビットコイン市場に参入する投資家たちの傾向として、新米投資家が多さが挙げられる。

私自身、YouTubeで動画配信をしたり、普段相場の動きを眺める中で「仮想通貨から投資を始めてみました!」という駆け出し投資家たちの参入が多いなと肌感覚で感じます。

 

そんなピュアな投資家が多い市場の特徴として、「トレンドライン」や「サポート&レジスタンスライン」、「キリ番(キリの良い価格)」や「分かりやすいチャートパターン」だけをエントリーの判断材料に取引している投資家たちが多いこと。

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そんなビットコイン相場を牛耳る新米投資家が、日足でこんなにも解りやすいチャートパターン「ディセンディングトライアングル」をみたらどう考えるだろうか。
*ディセンディングトライアングル(下向きの三角保ちあい):基礎的概念では下抜ける事が多いと言われる

 

他の市場で、こんなにも長い間トレンドラインとサポートラインが機能することは滅多にない。

徐々にバブルを妄信し、65万円近辺まで安くなったのをみて全力投球で買いを仕込んできた投資家たちも気づき始めるだろう。

「あれ、もうダメなんじゃないのか」と。

 

私は4月からディセンディングの可能性について触れてきたが、多くの投資家はチャートパターンが完成してから危機を感じ始める。

危機を感じたプレイヤーで、既に買いポジションを持っている一部の者たちはポジションの解消を考えるだろう。

その決済売りにより起こった急落を見て、解消を悩んでいた者たちが解消を決意する。さらに決済売りが加速する。

その動きを見て新規売りを仕込んでくる者がいるだろう。

 

いずれ重要な節目であった65万円は、売りが売りを呼ぶ形で崩壊する

 

最も、マクロ的な視点であり、今すぐというわけではないが、もはや65万円割れは相場における「生理現象」と言える段階まで煮詰まった。

ミクロ視点の細かな動きについては動画でほぼ毎日解説していますが、今後コラムにもしていきます。

 

以上、お楽しみに。

 

Twitter:御堂唯也 さくらインベスト@Mido_yuiya

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※本記事の意見や予測は、筆者の個人的な見解であり、金融商品の売買を推奨を行うものではありません。
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