現役トレーダーの御堂唯也です。
想定通り68万円までの急落相場を形成後、長らく保ち合いを続けるビットコイン相場。
今週も値動きだけに集中した分析をお送りいたします。
※これまでの分析コラムをまだ読んでいないという方は、先にこちらをご一読ください。
【マクロ視点】
▶ビットコイン65万円割れは時間の問題?現役トレーダーが値動きだけで解説
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【ミクロ視点】
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ビットコイン円(BTC/JPY)月足チャート
月足で前月のローソク足を見る限り、上髭と下髭を生やした陰線のコマを形成している事がうかがえる。
これはYouTubeで何度も解説してきた通り、月足という大きな時間軸でコマが生じた場合、多くの投資家が気に迷いを見せており、週足、日足といった下位の時間軸で方向感のない相場を形成しやすい傾向にある。
大局でこのようなプライスアクションがあった場合、プレイヤーではなく傍観者として相場に寄り添うべき。
ビットコイン円(BTC/JPY)週足チャート
以前から週足では逆U字を描くようにして68万円を試すという事に言及をしていたが、想定通りU字を描き68万円まで下落していることがわかる。
逆U字は天井を固めてから下落を形成する分、天井を固めずに下落する逆Vよりも下落圧力が強く、過去に天井を固めた部分は上値の重い領域として意識されやすい傾向にある。
つまり、上記画像の青い領域(74-76万円)は上値抵抗として相当意識されやすい領域。
更に前週テザーの一件で一時的に上昇する局面を見せたわけだが、結局青い水準(74万円)で頭を押さえつけられ、上げ幅を縮小させている。
この上髭と実体の大きさを見る限り、一時的に入った買い圧力を打ち消すだけの売り圧力が顕在している事を表している。前回のコラムでも申し上げた通り、テザー問題を受けた上昇は一過性の上昇で幕を閉じた。
また、上髭と実体の大きさが五分五分といったプライスアクションを見る限り、多くの投資家は依然方向性を見出せずにいる事が分かる。
このような時に投資家の気の迷いを表す方向感のない乱高下相場を形成しやすい。
ビットコイン円(BTC/JPY)日足チャート
日足で見ると、一過性のテザー上昇を見せたのち、想定通り乱高下相場に突入している。
前回のコラム通りの展開。
かつ、直近では買い手がどれだけ頑張っても、日足で実体部分が青い領域(72-73万円)を超える事はなく、むしろ切り下げ始めている事がいえる。
ここで青い領域を試した際の上髭の長さと実体の位置に注目をしてほしい。
1度目、青い領域を突き抜けるそぶりを見せるも、結果的に上げ幅を縮小。
2度目、青い領域上限まで上げるそぶりを見せるも、突き抜けきれずまたしても頭を押さえつけられた。
この2本のローソク足(上髭の長さ、実体の位置)を比較する限り、1度目と同じような水準まで上がったにもかかわらず、2度目の方が頭の抑えつけられ方が強い事が分かる。
つまり、時の経過と共に買い圧力を否定する売り圧力が強まりつつある事がうかがえる。
ビットコイン円(BTC/JPY)4時間足チャート
前回のコラムでは、直近4時間足のトレンドラインを下抜いても、一旦青い領域(71万円)で下げ止まり、この水準を下抜けるまで本格的な急落相場は訪れないとお伝えしていたが、想定通り青い領域まで下落したのち、長らく保ちあう相場が展開されている。
ただし、そんな乱高下相場にも環境の変化が訪れた。
傾斜の緩やかなVである。
私のYouTubeを毎日視聴して下さっている方であればおなじみのチャートパターン。
この傾斜の緩やかな下落の後の傾斜の緩やかな上昇によって生じるVは、多くの投資家が確信を持って方向性を定められない場合に生じやすい傾向にあり、投資家の迷いを示す。
このような相場が形成された場合、以下のような動きになっていくケースが多い。
インバーテッドである。
高値更新したと思ったら安値更新、安値更新したと思ったら高値更新をするという不規則な乱高下レンジのこと。
こちらも方向性を定めない、投資家の気の迷いを表す動き。
このような相場は以下のように煮詰まっていくケースが多い。
ひし形。現在執筆しているのが10月25日23時53分。
つまり、ここから生じるであろう蓋然性が高い値動きの右側、それは徐々にボラティリティを縮小した果てに生じる三角保ち合い。
月足、週足、日足で乱高下する兆候がコンセンサスする今、方向性の定まらない相場で一喜一憂するのではなく、ここから右側の煮詰まりを確認して初動を見極めていこうという事。
時の経過と共に高まる下落優位性。
勿論目線は下であり、71万円を割るような動きがあればテザー急騰前の水準まで全値戻す動きがあるだろう。
私はそれを狙う。
Twitter:御堂唯也 さくらインベスト@Mido_yuiya
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※本記事の意見や予測は、筆者の個人的な見解であり、金融商品の売買を推奨を行うものではありません。
投資にあたっての最終決定はご自身の判断でお願いします。