現役トレーダーの御堂唯也です。
想定どおり68万円までの急落相場を形成後、大局では自律反発し揉みあい相場を形成しているビットコイン。
今週も値動きだけに一極集中したチャート分析をお送り致します。
※これまでの分析コラムをまだ読んでいないという方は、先にこちらをご一読ください。
【マクロ視点】
▶ビットコイン65万円割れは時間の問題?現役トレーダーが値動きだけで解説
▶ビットコイン、ガチで勝ちたいならバブルを忘れろ!これが相場の本質だ!
【ミクロ視点】
▶【BTCFX】値動きだけでレンジ相場の方向性を先読む分析術
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ビットコイン円(BTC/JPY)週足チャート
前回のコラムで、逆U字を描くようにして急落するとお伝えしましたが、結果見事に68万円まで急落。
ただし、68-69万円の水準(画像の青い描写)はかなり買いの分厚い領域。
つまり前回も説明したとおり、下抜けるには相当時間を要し、大局での揉みあいが長引きやすい相場環境。
これは投資家の気に迷いが生じやすいがゆえに訪れる。
このような時に短期的な時間軸でダマシといわれる現象が起きやすく、短期的時間軸の急騰急落に粘着すべき相場ではない。
ビットコイン円(BTC/JPY)日足チャート
直近では想定どおりの保ち合い下抜け。
前回のコラムで伝えていた信憑性のない逆三尊を否定し、73万円を割ったタイミングで急落が走った。
その後、68-69万円で下げ止まり自律反発を迎えているわけだが、一過性のファンダメンタルズを受けた急騰ごときでトレンド転換と判断するのは甘すぎる。
過去にもETFの承認観測を受けて期待上げした局面があったが、一過性の上昇に過ぎなかった。
今回のテザー問題がETF期待に勝るほどの中期的影響力があるかと言えばNO。
相場環境の前提を把握したうえで、ファンダメンタルズが与える影響が長期的に及ぶものなのか、はたまた一過性のものなのかを天秤にかける必要がある。
それにテザー問題が起因し上昇した日足を見ても、「上髭」と「実体」が五分五分の大きさ。
一方的に買いが強いわけでなく、依然として買いを否定する売り圧力が強いことがうかがえる。
短期的には買いと売りの力関係は五分五分といったところ。
このような力のバランスが曖昧な時に方向性のない乱高下相場が訪れる。まさに予兆。
10月2日コラムで描いた値動きの予想 ビットコイン円 4時間足チャート
68-69万円まで下げたら73-74万円の中で揉みあう相場をイメージして描いたものだが、概ねそのとおりに推移している。
ビットコイン円(BTC/JPY)4時間足チャート
4時間足で見れば既に狭い値幅(72万-73万円)の間で保ち合い相場が来ていることがうかがえる。
前述のとおり、多くの投資家が方向性を確信できるような値動きに煮詰まるまで、動きにくい相場を形成する。
ゆえに直近形成されるトレンドラインを下抜けても、真下には底堅く”見える”領域(青い描写)があり、投資家はこういった底堅く見えてしまう相場を意識しやすい。
つまり、下には断続的に買いが厚い領域があり、この領域の下抜けが確信できるタイミングまで値動きが煮詰まらなければ、短期トレーダーにとって効率の良い相場は訪れないという事。
最も、ここを下抜いたからといってすぐ65万円割れという値動きになる訳ではないが、少なくとも68-69万円までの下落を狙える優位性はある。
効率の悪い相場に手を出すのはトレーダーにとって御法度だ。
時間をかけて微益を狙っても、効率の悪い相場にメンタルが疲弊するだけ。
ひとまず値動きがどのような進捗をみせるか、プレイヤーではなく傍観者として煮詰まりを見定めていくべきフェーズだろう。
以上、様子見!
Twitter:御堂唯也 さくらインベスト@Mido_yuiya
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※本記事の意見や予測は、筆者の個人的な見解であり、金融商品の売買を推奨を行うものではありません。
投資にあたっての最終決定はご自身の判断でお願いします。