Compoundをきっかけに始まった分散型金融(DeFi)のブーム。
Polkadotという、異なるブロックチェーン同士の情報のやり取りを可能にするプロジェクトに注目が集まり、時価総額は4000億円へ上昇。ランキング7位へ躍り出ました。
すると、Polkadot関連のプロジェクトに注目が集まり、関連する仮想通貨が次々と急騰。
そんな中、分散型取引所であるUniSwapの売買代金が急増。コインベースの売買代金を上回る日も出てきました。そこに、8月27日にSushiSwap(寿司スワップ)という冗談のようなトークンが上場。技術的にはuniswapのコピーです。流動性を提供することで、SUSHIトークンが貰えます。しかし、ブームの際に2番手が現れることは相場にとって悪くありません。結果的に、トレーダーはSUSHIが欲しいので、SUSHIを握ってSUSHIをもらうという行動に出ます。そして、数日で1000億円を超えるほどの資金がロックアップされ、価格は6倍以上になりました。ピーク時の時価総額は250億円ほどで、これはクオンタム(QTUM)と同じ規模です。
そして、なんとSushi Swapはバイナンスに上場したのです!
◇SushiSwap(SUSHI/BUSD)2時間足チャート
9月1日には、キムチswapが登場。同じように急騰しました。
こうなると、8月19日に取引が行われるようになったスパゲッティ(PASTA)が7倍以上に高騰。いわゆる草コインブームが巻き起こりました。しかし、こうなるとチキンレースです。投資家の多くは、この何をするかも良く分からないトークンをずっと保有し続けることは危ないと気づき始めました。9月12日に流動性提供に対する報酬が10分1になるので、SUSHIを保有していることはリスクに感じます。
そうなると、今までの逆回転が始まります。寿司スワップが下落し始めると、たくさん登場していた○○スワップも下落。分散型金融のネットワークであるイーサリアムも急落しました。
こうして、わずか1カ月の間に草コインブームが始まり、そして去っていきました。
しかしながら、寿司スワップは仮想通貨デリバティブ取引所であるFTXのCEO、Sam Bankman-Fried氏がプロジェクト管理権限を引き受けると発表したことから、 再び上昇に転じています。
モナコインも、冗談のように始まった仮想通貨です。寿司スワップも、もしかしたら使えるようなトークンになるのかもしれません。
ツイッターでは、なんでもトークン@NandemoTokenさんが、難しい言葉を使わずに今回の出来事を解説していますので、そちらも合わせてご覧ください。
入門レベルの用語だけで『寿司ブーム』の何がすごかったのか、解説が書けた! pic.twitter.com/q8QgG34zoX
— なんでもトークン (@NandemoToken) September 6, 2020