仮想通貨(暗号資産)ファンドのグレイスケール・インベストメントは、直近1週間で1万7000BTC、金額にして187億円相当のBTCを購入していたことが27日にわかりました。
Grayscale bought 17.1k BTC in the last 7 days.#Bitcoin pic.twitter.com/9GS9tOQxZu
— Bybt (@bybt_com) September 27, 2020
bybtのツイートを参考にすると、21日の急落からのV字回復は、すべてグレイスケールによる買いが影響しているのだと考えられます。イーサリアムや他のアルトコインの押し目が深いなか、ビットコインだけはそこまで押し目をつくらなかったのもうなずけます。
グレイスケールの運用資金は5000億円と言われておりますが、それは今年春ごろの話です。またこの四半期で大きな資金流入があったと思われます。流入速度でいえば、少なくともそこから3000億円は増加しているとみておいた方が良いのではないのでしょうか。この金額の根拠は、グレイスケールが今年の第1四半期に投資信託で販売した額です。
直近の株式市場に対して、ビットコインの底堅さから、株式からビットコインに一部の資金移動を始めている米国人も少なくないのかもしれません。
Kucoinのハッキングの影響は軽微に
26日にはKuCoinがハッキング被害に遭いました。しかし、各コミュニティー迅速な対応により、盗まれた仮想通貨によってはハードフォークなどを実施して、資産凍結を行い使用できないような努力をしているようです。この迅速な対応が下落の影響を軽微にしたと言えるのかもしれません。
参考:Kucoinがハッキング被害、被害額は1億5000万ドル
これは、以前バイナンス(Binance)が44億円相当のハッキング被害を受けた際と近い動きになります。翌日対応し、即座に仮想通貨相場は持ち直しました。
そのハッキング額相当を、たった1週間で買いにきたグレイスケールも末恐ろしい存在です。彼らは長期プレイヤーのため、こういった下落を待ちわびているかもしれません。今後も、同じような下落局面があれば、しっかりと買ってくるのではないでしょうか。