直近24時間の仮想通貨市場売買代金は、わずか8兆4600億円程度となり8月以降の最低水準に低下。ビットコインの売買代金も2兆1000億円に沈んでいます。なお、先週の24時間平均売買代金は2兆7000億円程度でした。
しかし、仮想通貨相場は堅調に推移。ビットコインとイーサリアムは2%程度。オーエムジーは9%ほど値を上げています。
これまで、仮想通貨市場の売買代金が低下すると、軟調に推移することがほとんどでしたが、今日のこの強い動きは久しぶりといえます。
DeFiブームが去ってからビットコインは材料難で、ドル円や株式市場に連動することが多くなっている影響でしょうか。潮目が変わったように感じます。
なお仮想通貨に詳しい大石哲之氏は、ツイッター(gbigstonebtc)にビットコインとNYダウとの連動に関して辛辣なコメントを投稿。
ビットコインのダウ連動は懸念しています。
— Bigstone Crypto ⚡️⚡️⚡️ (@bigstonebtc) September 26, 2020
ダウが上がった後最後にかわれ、ダウが下がったら真っ先に売られる。というような資産になるとこれは単なるゴミです。
機関投資家が買うということで Bitcoin が上がるみたいなストーリーは破綻しています。
たしかに6、7月は、NYダウが下落した際にビットコインも売られ、その後にNYダウが反発してもビットコインは上昇しない状況がありました。しかし、ここ1週間の値動きを見ると、NYダウが反発する時にはビットコインは上昇しており、相関性は高くなっています。
◆ビットコインとNYダウ(CFD)の推移
※ビットコイン:オレンジ色、NYダウCFD:青色
これがどこまで続くかどうかが、今後のビットコインの左右することになりそうです。
マイクロストラテジーの平均ポジション
現在、米ナスダック上場企業であるマイクロストラテジーの平均ポジションが話題になっています。
●マイクロストラテジーのビットコイン購入履歴
8月11日:2億5000万ドル(約263億円)
9月15日:1億7500万ドル(約184億円)
合計:4億2500万ドル(約447億円)
平均ポジション:116万6000円
当日の終値で算出される同社の平均ポジションは、およそ116万6000円となり、同社は約1%程度の含み損を抱えている計算になります。
◆ビットコイン日足チャート
直近の戻り高値が、9月19日につけた116万円8244円(Liquid y QUOINE)のため、同社のポジションとほぼ一致。そこが節目となっているという見方もできそうです。
盛り上がっているアルトコイン
動きが鈍くなっているビットコインですが、8月に盛り上がったネオ(NEO)やオーエムジー(OMG)の売買代金は活況。それぞれ、時価総額の3分の1程度となる600億円、180億円を記録しています。
特にOMGはテザーがイーサリアムからOMGネットワークへ移行しているため、次にテザーの新規発行があった場合などに大きく反応する可能性があります。また、GMOコインでの取り扱いからおよそ2カ月が経過したため、そろそろ国内取引所での取り扱いが発表されるのではないかという期待もあるようです。