ビットコインゴールドの騒動が終わってから、次は2Mハードフォークがやってきました。
しかしながら、これは危険だ!という声があちこちから上がってきており、ビットコインゴールドの余波もあり、昨日ビットコインは高値から10万円ほど下落することとなりました。
ただ本日は、1日でその下げ幅を埋める強さを見せています。
トレンドレスの乱高下が続いており、デイトレ以外では対応できない相場展開。
買い手も売り手も悩ましい状況です。
しかし、ビットコインについて興味がない人からしたら、「なんか毎月分裂するんでしょ」くらいの勢いで分裂しているビットコインですが、2Mハードフォークに向けた今後の売買戦略を考えていきたいと思います。
そもそも2xハードフォークとは
11月の分裂は2段ロケット方式です。
2017年5月23日に、ニューヨークで大手マイナーや仮想通貨の取引所が集まり、ビットコインを8月にSegwitを採用し、その3か月後にブロックサイズを2Mに引き上げるSegwit2xを行うということを決めました。
これがNY合意と呼ばれています。
Segwit2x賛同事業者には、最大手マイナーであるBITMAINをはじめとするマイナーの8割やbitFlyer、coinbaseなどの取引所があります。
マイナーの8割が賛同しているのには、ブロックサイズを大きくすると得られる手数料が多くなるからでしょう。
そして、Segwit2xではASICと呼ばれるマイニングマシンを今まで通り利用できるからです。
マイナーの8割が賛成しているということは、残りのマイナーは今回のハードフォークには反対。
このためチェーンが2つに分岐し、ビットコイン(BTC)から仮名称ですが2Xコイン(B2X)が誕生する可能性が高いのです。
2Mハードフォークへの売買戦略
結論から書きますと、筆者は『売り』で攻めることが正解だと予想します。
それには、不安材料が多すぎるからです。
その一つの理由として、上に挙げた「マイナーの8割が2Mハードフォークに賛成」しているということです。
8月のビットコインキャッシュもビットコインゴールドも、突然降って湧いた話であり、主導する1つのマイナーがありました。
しかし、2Mハードフォークは多くのマイナーが支持しており、半年も前に仮想通貨の事業者とも合意しているのです。
こうなると、今後どちらをマイニングすることになるかというと、B2Xをマイニングするマイナーも多いでしょう。80%のマイナーのハッシュパワーが2割ほど移動すれば従来のビットコインの価格は10%ほど下落することとなり、その分B2Xへ移動することになります。
性能が良いのはB2Xですから、今後は多くのマイナーがB2Xをメインにマイニングする可能性は十分あります。
そうなれば「BTC」と「B2X」のどちらの価格が高くなるかは明白ではないでしょうか。
何が起きるのか不安だということは、とりあえずビットコインを売却しよう、という動きに繋がり、直近の安値であり節目である60万円を割込みにいくのではないでしょうか。
ただ先日、大手マイニンググループのF2PoolとSlush PoolもがSegwit2xに反対したことで、約17%のハッシュパワーが従来のビットコインに滞留する可能性が高まりました。
出所:blockchain.info
これはビットコインには安心材料です。
国内の著名人である大石氏も2Xには反対しており、賛同者を集めている模様。
取引所としても、ユーザーが混乱を招くような事態に賛成しているとなると、今後のビジネスに影響する可能性は十分考えられます。
そういったこともあり、今後も少しづつ反対派が増えるような流れは続くのではないでしょうか。
リプレイアタック
また、Segwit2xでブロックサイズを2MにしたB2Xには、リプレイアタックという攻撃を「完璧に防ぐ保護が付けられない」ようです。
するとどうなるのか。
ざっというと、ビットコインを送信したと思ったらB2Xも送信してた!ということになり兼ねません。
これを防ぐには、一定の金額のビットコインを支払う事で解決するようですが、手数料が余計に掛かってしまいます。
結果的に、使い勝手も悪く資産を大きく失うリスクをはらんでおり危険です。
多くの識者も警鐘を鳴らしています。
B2Xの先物取引
さて、気になるB2Xの価格ですが、既に大手取引所であるBitfinexが先物を上場させており、価格は9万円ほどとなっています。
こうなると、先物に近い価格が付いたビットコインキャッシュの例がありますので、B2Xの価格も先物にちかい値段になるのではないでしょうか。
ビットコイナーの間では、bitFinexがやってきた!と非難するような声もありますが、投資判断としてこういった指標があるのは助かりますよね。
まだまだ騒動が巻き起こりそうな2Mハードフォーク。
分裂時期は11月19日(日)ごろとなっています。
最後に、この記事を執筆している間にビットコイン価格が2万円の上昇を見せたことを追記しておきます。
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※本記事の意見や予測は、筆者の個人的な見解であり、金融商品の売買を推奨を行うものではありません。
投資にあたっての最終決定はご自身の判断でお願いします。