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3月24日15時30分ごろ、テスラ社のCEOであるイーロン・マスク氏がテスラ車の購入にビットコイン決済を導入する旨をツイートしました。
2月にテスラ社が15億ドル相当のビットコインの購入に踏み切った時に、近くテスラ車の購入にビットコイン決済を導入することを発表していました。
そのため、このツイートに目新しさには欠けていましたがビットコインは585万円から615万円まで急騰しました。
◆ビットコイン(BTC/JPY)チャート
テスラ社からの発表によると、支払われたビットコインは保持し、米ドルなどの法定通貨に換金しない、としています。
テスラのBTC決済のインパクト
果たしてテスラ車をビットコイン決済で購入する人はどれくらいいるのか、想定が難しいところです。
その規模がどの程度になるのか、考えてみましょう。
2020年のテスラ車の販売台数(納車)は、49万9550台です。
高級車の位置づけであるテスラは、低価格のモデル3でも430万円程度、人気車のモデルSでは1070万円~、モデルXは1170万円~、となっています。
仮にモデルSとモデルXを購入する人の1%程度がビットコイン決済を利用したとすると、1年間で約600台となります。※2020年4半期実績(1万6097台)を元に試算
中間価格の1120万円で計算すると、67億2000万円程度(1120万円×600万台)となります。
これを考えると、テスラ車の購入でビットコイン決済が及ぼす影響はほぼないといえるのではないでしょうか。