約580億円分のネム(NEM)のハッキング被害を受けたコインチェックが停止していた日本円の出金を本日より再開。
出金依頼を行った順番に処理が行われており、早い人では9時過ぎには銀行口座に着金があった模様。
事前に出金依頼が殺到しシステムトラブルが起こるのでは、という懸念もありましたが、特にトラブルは発生していない模様。
多くの個人投資家は、出金できた日本円を他の取引所に入金。新たに仮想通貨を買う流れとなっているようです。被害発覚以降、同社ではビットコインの取引が行われていたことから、ビットコインの出来高が高いbitFlyerやQUOINEXに資金が流れるというのがセオリーでしょう。
ただ、筆者が取材した複数の投資家の中には、ネムやリップルを買うためにZaifやbitbankへ入金を行うという人もいました。
本日のcoincheckのビットコイン価格は、ビットコインを売って日本円に両替した投資家の影響からか価格が大きく下落。
他の取引所の価格よりも4~5万円ほど安い価格で推移しています。
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この機会を狙ってか、著名投資家のcis氏はコインチェックへ入金を行った模様。
出所: cis@株 先物 FX 仮想通貨 ドラクエ @cissan_9984
この価格差がいつ収束してゆくのか、同氏のツイートにも注目が集まります。
金融庁に業務開戦計画を提出し、記者会見へ
本日の午後、同社は金融庁へ業務改善計画を提出。
リリースによると、大きく4分類に分けられています。
- (1)本事案の事実関係及び原因の究明
- (2)顧客への適切な対応
- (3)システム管理態勢にかかる経営管理態勢の強化及び責任の所在の明確化
- (4)実効性あるシステムリスク管理態勢の構築及び再発防止策の策定
ハッキング対策、仮想通貨の管理体制はもちろん、求人募集が出ていたことで話題になったサポート体制や、和田代表の進退に関しても注目が集まるところです。
本日20時より本社にて記者会見を行い、詳細を説明するという。
なお、リップルやイーサリアムなどのアルトコインの売買及び仮想通貨の送金などのサービスはまだ再開予定はいまだ発表されていない状況。
30代会社員男性のSさん(東京都)は、『仮想通貨の資金がロックされている影響で、暴落時には損失が膨らむばかりで、安値では買うこともできなかった。かなりの機会損失だ。』と同社の対応に不満を募らせた。
事件発覚直前の記者会見では、株主の同意を得ていないということから、ハッキリした回答を得られない場面が多かった。今回、口座数や資産状況、NEMの補填の時期などが和田代表の口から語られることを心待ちにしている投資家は多いようです。