5月の相場急落以降、仮想通貨(暗号資産)業界は厳しい状況が続いています。
コンセンサス2022やイーサリアムのアップデートの前進でも相場状況は大きく好転しておらず、大手運用会社の破綻不安などもあり、もうしばらくは我慢の時期と言えそうです。
さて今回は、 そんな仮想通貨業界にまつわる様々な数字を取り上げて紹介したいと思います。
130兆円
仮想通貨市場の時価総額です。
出所:CMC
昨年11月には300兆円に達していた時価総額は、半分以下となりました。
2021年1月の水準にまで低下しており、今回の下落相場がいかにインパクトが大きなものだったかが分かります。
ピーク時には140兆円近くあったビットコインの時価総額も、54兆円にまで低下しています。
2万
6月27日時点、コインマーケットキャップで確認できる仮想通貨の数は2万となっています。
しかし、その多くが時価総額100億円以下のいわゆる草コインと呼ばれるアルトコインとなっています。
現在、時価総額が100億円を超える仮想通貨はおよそ280程度しかありません。
国内ホワイトリストは45種類、海外大手取引所であるバイナンスでの取り扱い仮想通貨でも、381種類となっています。
出所:Coinhills
596万
4月末時点での国内の仮想通貨口座数となります。
日本暗号資産取引業協会の資料によると、昨年の同月末は452万口座あったことから、1年間で144万口座増加したことになります。
なお、稼働している口座は343万と全体の65%程度となっています。
415万
コインチェックのアプリダウンロード数です。
動作が軽く、主要な仮想通貨の動向が分かりやすくチェックできることで人気を博しています。
公表されている数字は、昨年6月末の数値のため、現在はさらに多くのダウンロード数となっている可能性があります。
1兆237億4500万円
4月の国内取引所における現物取引高の金額となります。
証拠金取引も、ほぼ同じ金額となる1兆4926億6000万円でした。
出所:統計情報 (2022年6月3日現在)
なお、昨年同時期は約4兆1000億円あり、取引規模が大きく縮小していることが分かります。
1兆5751億円
4月の国内取引所における利用者の口座残高となります。
仮想通貨が約1兆3100億円、日本円が2600億円となっています。
確認できる2018年9月以降の口座残高のピークは、昨年10月の2兆1962億円。米国でビットコインETFが初めて承認され、ビットコインは700万円を再び突破。史上最高値を付けたことが反映されたようです。
11
今年に入ってから、国内ホワイトリスト入りした仮想通貨の数。
1月25日のメイカー(MKR)を皮切りに、ディープコイン(DEP) 、エフティエックストークン(FTT)、ソラナ(SOL)、 アバランチ(AVAX)と、時価総額が大きく人気がある仮想通貨からブロックチェーンゲーム内で使えたり、ファントークンFCRまで、様々な仮想通貨がホワイトリスト入りしました。
ステーブルコインであるダイ(DAI)や、イーロン・マスク氏により急騰急落を繰り返したドージコイン(DOGE)も追加されていました。
このペースでいくと、年内にはあと10程度の新規仮想通貨が取り扱われることとなりそうです。
64万人
歩いて仮想通貨をもらうことができるNFTゲーム「STEPN」のユーザー数です。
出所:dune
5月の相場急落以降、増加ペースはかなり落ち込んでいるものの、2週間に1度ほどのアップデートが行われており、7月にはSOLとBSCに次いで利用できる第3のブロックチェーンも決まっています。
少なくとも、日本人の利用者は全体の1割以上いるとも言われ、今後も動向が見逃せません。
いかがでしたでしょうか。
個人的には、国内の仮想通貨口座の稼働率がかなり高いことに驚きました。
投資口座は、相場が軟調になると塩漬けポジションが増えたり、出金を行う人が増えるため、稼働率が下がる傾向にあります。
6割以上と高い数値を誇り、月平均10万口座以上も増えていることは、国内の仮想通貨業者にとっては追い風が続いていると言えそうです。