仮想通貨市場が成長するにしたがって、株式・FXトレーダーが参入。
それと共に、金融市場との連動性が高まってきたように思えます。
今回は仮想通貨を投資するにあたって知っておきたい日々の金融市場のイベント時間を紹介します。
株式市場と各市場の開始時間
重要な点は主に2つ。
主要株式市場の時間と、為替トレーダーの参入時間です。
仮想通貨市場は世界標準時間の日本時間9時が開始時間ですが、世界の金融市場はオセアニア市場夏時間(5時~:夏時間)より1日が始まります。
こういったことを覚えておくと、時間帯による値動きの特徴も見えやすいと思いますよ。
主要株式市場とFX市場
主要株式市場
世界の主要株式市場は、アジア、ヨーロッパ、アメリカの3市場です。
9:00 東京株式市場開始
10:30 香港・上海株式市場スタート
15:00 東京株式市場終了
16:00 フランクフルト、ロンドン株式市場開始(夏時間)
17:00 フランクフルト、ロンドン株式市場開始(夏時間)
22:30 アメリカ株式市場開始(夏時間)
1:00 フランクフルト、ロンドン株式市場終了(夏時間)
2:00 フランクフルト、ロンドン株式市場終了(冬時間)
5:00 アメリカ株式市場終了(夏時間)
6:00 アメリカ株式市場終了(冬時間)
ヨーロッパとアメリカは夏時間と冬時間で開始時間が1時間異なります。
やはり、株式市場の開始時間はビットコインの流動性も高まり、一気に値が動くことが多いですので、デイトレーダーの方は見ておきたいですね。
FX市場
FXには4つの市場があり、それぞれの市場ごとに値動きの特徴があります。
◇オセアニア市場(6時~14時)
1日の始まりはニュージーランドとオーストラリアのオセアニア市場から始まります。
FXの取引量は少ないので、値動きはあまりありません。ただ、週明けの月曜日などは週末に発生したニュースを受けて大きく動くことがあります。
◇東京市場(8時~15時)
8時頃になると、東京の銀行のディーラーが参入してきます。この時間、取引が盛り上がりドル円の値動きも出てきます。日本の株式市場が開く9時前と9時ちょうどには一気に動くことがしばしばあります。
9時55分には『仲値』という貿易などの商取引を行う為のその日の価格決定が行われます。それを終えると、M&Aなどのドル需要がある時は更に大きく動くこともあります。しかし、基本的には10時30分ごろになると比較的穏やかな値動きになります。
◇欧州市場(15時~22時)
ロンドンやドイツ、フランスなどのヨーロッパの株式市場は夏時間は16時から、冬時間は17時から始まります。それと同時にユーロやポンドなどのヨーロッパの通貨が大きく動き始めます。ヨーロッパのトレーダーは、株式市場開始直後に一気に動きやすい傾向にあります。その為、16時になった瞬間に突然相場が大きく動くということがあります。ビットコインの値動きも2017年秋あたりからこの傾向がありますので、値動きのクセを覚えると有利かもしれません。
◇米国市場(21時~6時)
夜になるとアメリカのトレーダーが参入してくるため、取引は最高潮に盛り上がります。特に22時~2時はヨーロッパとアメリカのトレーダーが参加しているために、FXの取引が一番盛り上がる時間です。この時間にはアメリカの経済指標や金融政策の発表、要人発言が行われるため、急騰急落が発生しやすくなります。
ビットコインが100万円の時にドル円が1%動くと、ビットコインに1円のインパクトがあります。
米国の重要な経済指標である、小売売上高や消費者物価指数、雇用統計の発表日には発表時間に注意するようにしましょう。