ビットコインの取引を始めて思うことは、テクニカル指標は使えないということです。
筆者は2009年からFXトレードを行っており、MACDやRCI、ストキャスティクスなどメジャーなテクニカル指標はある程度使ってきました。
FXの場合は、そこそこテクニカル分析をメインにしたトレーダーが多く、あまりテクニカル指標を使わない筆者も移動平均線とRCIは常に表示するようにしています。
ビットコインの取引でも、何か使えるものはないかと色々と表示してみました。
そして、まわりのトレーダーにもヒアリングをした結果、移動平均線の他にはボリンジャーバンドが有効だという結論が出ました。
ボリンジャーバンドとは、値動きの大きさから今後の値動きの幅確率的に計算し、チャート上に描写してくれるものです。
こんなテクニカル指標ですね。
出所:bitFlyer
中心線(=21日移動平均線)とσ(シグマ)という範囲が描写されており、その範囲に収まる確率は以下のようになっています。
- バンドの±1σの範囲内に収まる確率・・・約68.3%
- バンドの±2σの範囲内に収まる確率・・・約95.4%
- バンドの±3σの範囲内に収まる確率・・・約99.7%
レンジ相場の時は逆張りに、トレンド相場の時は順張りで使うのが一般的です。
値動きが小さくなってくると、シグマの幅(バンド)が縮ってくるので、そうなると相場にエネルギーが溜まっている状態と考えられます。
そのことから、筆者はボリンジャーバンドが収縮してきた時の次の動き順張りで狙うことが、シンプルで簡単な取引手法だと考えています。
たとえば、これは2017年9月7日~11日のBTC/JPYの1時間チャートです。
9月8日の夜には値動きが収縮しており、そこから一気に6万円ほどの下落となっています。
BTC/JPY1時間チャート(9/7~9/11)
出所:bitFlyer ボリンジャーバンド2σ
ニュースとしては、中国のICO規制の報道があったのですが、ボリンジャーバンドを見ていれば、どちらかに大きく動くということが予測でき、順張りで値幅を取ることができたかもしれません。
筆者は30分足以上のボリンジャーバンドでの収縮を意識しており、2σのバンド幅が5,000円ほどに縮小してくると、2万円以上の値動きが近づいてくることを意識するようにしています。
もうひとつのケースを見てみましょう。
BTC/JPY30分チャート(9/20~9/22)
中国の取引所規制の暴落から相場が大きく戻ったところです。
そろそろ大きな利食いが入りそうだなと身構えていたところ、23時から一気に2万円以上の暴落となり、ダラダラと売りが続いていきました。
23時というのは米国株のスタート(夏時間:22時30分)からしばらく経った時間です。
この時間に大きく動くことが頻繁にありますので、ボリンジャーバンドとともに意識しておくとチャンスを掴みやすいのではないでしょうか。
単純ですが、ボラティリティ(値動き)のあるビットコインの取引には有効なボリンジャーバンドの順張りトレード。
簡単なトレード手法ですので、試してみてください!