ポイント
・2万ドル手前で上値を抑えられる
・英国の混乱はひとまず収束、中銀も国債売却を11月から開始
・2万ドル手前に一目均衡表の雲の下限が横たわり、ここを抜けられるかがポイント
・インフレ対策を巡り世界経済にきしみが生じ始めており、BTCは浮上に転じるか
昨日のBTC相場
昨日のBTC相場は上値の重い展開。1万9000ドル(約285万円)台後半から2万ドル(約300万円)を何度か窺うも上値を抑えられると、1万9000ドル台前半に値を下げている。
混乱を招いた英減税策をハント新財相がほぼ全面撤回し、トラス首相が陳謝する中、市場はリスクオンで反応し、BTCは1万9000ドル台後半に値を上げた。
FT紙が英中銀が9月の会合で決定したものの、その後の債券市場の混乱で延期していた英国債の売却を市場が落ち着くまで開始しないと報じると英ポンドが買い戻され、ドル売りの流れでBTCも若干値を上げた。
しかし2万ドルを前に上値を抑えられると、英中銀がFT紙の報道は正確でないと否定、BTCは上値の重い展開が続いた。
その後もドル円の乱高下など為替に若干降らされる展開が続いたが、ゴールドマンサックスの好決算もあり米株が高寄りするとBTCは再び2万ドルを窺った。
しかし、またもや跳ね返されると、米長期金利上昇を嫌気し米株が寄り後失速、中でも決算が予想を下回った暗号資産関連銀行Silvergate株が大きく下落、他にもCoinbase株が前日比マイナス圏に沈むなど暗号資産関連株が不振となる中、BTCは反落した。
結局、英中銀は国債売却を超長期債を除外して11月1日に開始するとし、米株も引けにかけ反発を見せたこともあり、BTCは1万9000ドル近辺でサポートされている。
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