マネックスグループとコインチェックの共同記者会見
4/6(金)夕方からマネックスグループ(以下、マネックスG)と、コインチェック主催の共同記者会見がありました。
会見にはマネックスGの松本氏、勝屋氏、コインチェックの和田氏、大塚氏の計4名が出席。本日午前中に発表されたコインチェック完全子会社化に関する内容と、今後の新・コインチェックの事業展開について話がありました。
松本氏によれば、4月半ばに体制を一新し、2カ月を目標に金融庁登録やサービス再開を目指したいという事です。
仮想通貨NEMの取り扱いについては今後も継続するとコインチェック和田氏が明言しました。
では、より詳細な内容をまとめていきます。
新・経営体制
新しい体制では監督機能、執行機能をしっかり分離する。
◇監督機能
- マネックスG 会長兼社長 松本大氏
- マネックスG 常務執行役 勝屋敏彦氏
- マネックスG 執行役 上田雅貴氏
- 弁護士・兼・日本取引所グループ社外取締役 久保利英明氏
- 元・東京三菱銀行 常務取締役 玉木武至氏
◇執行体制
- 新・コインチェック 社長 勝屋敏彦氏
- 新・コインチェック 取締役兼執行役員 上田雅貴氏
- 新・コインチェック 執行役員 後藤浩氏
- 新・コインチェック 執行役員 三根公博氏
- 現・コインチェック CEO 和田晃一良氏
- 現・コインチェック COO 大塚雄介氏
- 現・コインチェック CFO 木村幸夫氏
経営体制の変更、サービス再開、今後の事業展開など
◇新経営体制の変更
本日、株式譲渡契約は結んでいるが独占禁止法のクリアがあるため、4/16(月)から体制を一新する。
◇サービス再開
金融庁の登録およびサービス再開を2カ月程度で出来るよう目指す。
◇今後の事業展開
クリプトアセットバンク(デジタル資産)と世界の金融市場をつなぐ証券機能を中核とした、世界をリードする、新しい時代への新しいかたちの総合機関を作っていく。
いずれはIPOを目指し、コインチェック社をより大きな企業にしていきたい。
現・コインチェック和田氏、大塚氏の今後の役割
新経営体制で両氏は執行役員となる。
和田氏は「コインチェックのシステムは誰よりも知り尽くしていると自負しています」と言い、今後は開発部門のフォローをしていくとの事です。
大塚氏に関しては説明がありませんでしたが、おそらくこれまで対応していたビットコイン決済サービスをフォローしていくのではと考えられます。
マネックスとコインチェックが結ばれた経緯
二社はいつどのようにして出会いなぜ買収に至ったかという、質疑応答で出た内容です。
質問に対しマネックスG松本氏は次の通り述べました。
- 元々コインチェック和田氏、大塚氏と知り合いだった
- 松本氏は一般のコインチェックユーザーであり仮想通貨の未来に可能性を感じていた
- ハッキング事件後、両氏に何か力になれる事はないか声を掛けた
- 3月半ばにコインチェック側から話がしたいと言われ、そこから一気に話が進んだ
ちなみに、他の取引所も買収する気があったか?という問いが出ましたが、「考えた事もない」そうです。
なお子会社化による名称変更も考えておらず、今後も「コインチェック」の名前でやっていくとの事です。
会見の内容は以上です。
おわりに
コインチェックに関して補足情報です。
本日マネックスグループ公式サイトに、これまで非公開だったコインチェックの業績が開されました。
赤枠部分をご覧ください。前年度の概算売上高が10憶、営業利益が7億、そして営業利益率が73%という(笑)
出所:株式取得によるコインチェック株式会社の完全子会社化に関するお知らせ
2017年3月までといえば、仮想通貨が多き婿り上がる前夜。その段階でこれほどの収益をあげていたのは凄い!の一言ですね。
このプレスリリースは昼間にあったのですが、昼過ぎからマネックスグループの株価も急騰しストップ高で取引を終えました。
これからはコインチェックのニュースがマネックスGの株価に影響を与えるするようになりそうですね。
それでは。
※本記事の意見や予測は、筆者の個人的な見解であり、金融商品の売買を推奨を行うものではありません。
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