ポイント
・2万8000ドル台に上昇
・債務上限交渉で与野党大枠合意
・31日の議会可決まで予断は許さないが、デフォルト回避の公算高まる
・6月利上げ織り込みが7割近くに上昇、指標次第ではリスクオン方向への巻き戻しも
週末のBTC相場
週末のBTC相場は上昇。木曜日の2万6000ドル(約365万円)割れから反発すると、今朝方2万8000ドル(395万円)台まで上値を伸ばしている。債務上限問題で進展が見られないまま資金枯渇が懸念される6月1日が迫る中、水曜日に6月1日期日の短期国債利回りが急騰。BTCも一時2万6000ドルを割り込んだが、木曜日にバイデン大統領が2年間の非国防支出増の凍結を打ち出すなど合意に向けた動きが出始めると、じりじりと値を戻し始めた。
結局、木曜日中の合意が見られずBTCの反発は一服したが、金曜日の月末のDeribitのオプションカットを通過すると、CMEの5月限最終取引時間に向け買戻しが優勢となった。同日発表されたPCEコアデフレーターは前年比4.7%と予想4.6%を若干上回り、金利が上昇。BTCの上値を押さえたが、ドル円の上昇もあり円建てのBTC価格は底堅く推移した。
続くミシガン大学の消費者信頼感調査では注目の1年の期待インフレ率が4.2%と予想4.5%を下回り、債務上限問題合意に対する期待感もあり米株が上昇すると、BTCは2万7000ドル手前まで上昇した。
その後、2万6000ドル台後半でのもみ合いが続いたが、日曜日の朝方、バイデン大統領がマッカーシー下院議長が電話で会談。1時間半の会談後、大枠合意が伝えられると、BTCは2万7000ドル台に上昇した。さらに為替市場のオープンにあたり、このところのレンジの上限だった2万7500ドルを上抜け、CME先物開始で米株先が上昇したことを好感し2万8000ドル乗せに成功している。
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