MIOTA(IOTA) はあらゆるモノをインターネットでつなぐIoT(Internet of Things)に特化した仮想通貨です。IoTに関しては、5Gなどの新しい電波も含め、人類の新しい未来の形づくる技術と言っても過言ではありません。
世界的にブロックチェーンの採用とキャッシュレス化が進んでいることから、IoTを意識した製品やサービスが次々と現れてくるでしょう。
では、世の中がIoTを意識して変革する中でIOTAはどのような立ち位置となっていくのでしょうか。
IOTAの価格動向
IOTAの価格推移を見てみると、8月4日時点では100円前後でした。その後は、急激に下落し、8月14日には50円を切るほどにまで値を下げています。
しかし、8月末に80円台後半まで上昇しており、その後は60円前後で落ち着いている状況です。
◇アイオータ/円(IOTA/JPY)週足チャート
ビットコインの値動きも加味したうえで、IOTAの価格変動を見てみましょう。
8月の下落要因は、Sirin Labsとの提携解消や組織再編が大きく響いています。
もっとも8月後半には、富士通がIOTAを標準プロトコルとして定めたことや、フォルクスワーゲンとのプロジェクトである「Digital CarPass」が本格的に始動したことで価値が高騰しました。
これから世界中でIoTを意識したサービスや製品が作られていくこと、ドバイや韓国、台湾の台北などブロックチェーンによる管理を前提とした街づくりが始まっていることから、IOTAは今後も価値高騰が期待できる通貨の一つと言えるでしょう。
MIOTAに対する考察
MIOTAは、承認アルゴリズムもDAGと呼ばれる新しい技術を使用することでスケーラビリティ問題を解決しています。
MIOTAのDAGは、個別の認証が必要なデータを別の個人が後で認証するものであり、スケーラビリティ問題や手数料が無料であることからブロックチェーンで発生している課題は既に解決していると言ってもよいでしょう。
また、MIOTAと提携を行っている富士通や台北市は、世界でも率先してブロックチェーンなどの最新技術を用いたIoT・キャッシュレス社会を築くための活動を行っています。つまり、街づくりやあらゆるサービスにMIOTAが活用されることは間違いなく、都市単位でのサービスが普及に成功した場合には、そのサービスが世界中に波及する可能性を有しています。
MIOTAを用いることでありとあらゆるサービスを連動させることが可能となります。
現状では、プロジェクトのほとんどは動き出したばかりであるものの、課題をクリアした場合、IoTの在り方に大きな影響を与えることになるでしょう。
9月以降IOTAの価格が動いていないとはいえ、その動向は見逃さないようにしたいですね。
※本記事の意見や予測は、筆者の個人的な見解であり、金融商品の売買を推奨を行うものではありません。
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