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暗号資産(仮想通貨)FXとは?レバレッジ取引のメリットやおすすめの取引所を紹介

筆者: 児山 将

暗号資産(仮想通貨)FXとは、ビットコインなどの暗号資産をFXのようにレバレッジを効かせて売買できる商品のことです。暗号資産の現物を売買するよりも資金効率が良く、相場の下落局面でも利益をあげることができます。

今回は「暗号資産FX」に関して、そのメリットとデメリット、各取引所のFXの商品の違いを説明したいと思います。

 

暗号資産FXとは

暗号資産の取引には、ビットコインやリップルを現物で売買する以外にも様々な金融商品があります。

ざっと例を挙げると、レバレッジ取引に信用取引、暗号資産FX、ビットコインFX、ビットコイン先物。

何だかどれも似ているようで困りますよね。

簡単に説明すると、以下のように違いがあります。

  • レバレッジ取引:レバレッジを掛けて暗号資産を売買できる。外部送金はできない。
  • 信用取引:レバレッジ取引と同様だが、レバレッジは低い。信用金利の支払いが発生。
  • 暗号資産FX:暗号資産をFXのようにレバレッジを掛けて売り買いが可能。スプレッドがある。
  • ビットコインFX:bitFlyerのビットコインのレバレッジ取引サービスを指す。ロールオーバー時にスワップの支払いが発生。
  • ビットコイン先物:日経平均先物のビットコイン版。bitFlyerで取引可能。

※レバレッジ取引とは、預けているお金よりも大きな資金の取引ができること

◇暗号資産の金融商品比較表

金融商品名 スプレッド レバレッジ 信用金利 ロールオーバー金利 限月
レバレッジ取引    
信用取引    
暗号資産FX      
ビットコインFX      
ビットコイン先物    

これらは、どれも暗号資産の現物を保有することなく、レバレッジを掛けて売買することができます。

つまり暗号資産FXとは、「レバレッジ取引」であり、「空売り」ができ、取引には「スプレッド」がある金融商品のことなのです。

実は、本来暗号資産FXという言葉は、GMOコインが提供する暗号資産のレバレッジ取引のことを指します。

しかし暗号資産のレバレッジ系の商品の人気が高まるにつれて、スプレッドがあり、暗号資産をレバレッジを掛けて取引できる金融商品のことを投資家が「暗号資産FX」と呼ぶようになっています。

スマホアプリでビットコインFXができるGMOコイン

GMOコインの暗号資産FX

GMOコインは、4つの取引サービスを提供しています。

  • ・取引所
  • ・レバレッジ取引
  • ・販売所
  • ・暗号資産FX

ここでGMOコインのレバレッジ商品である「暗号資産FX」と「レバレッジ取引」との違いについてみていきましょう。

◇GMOコイン:レバレッジ取引と暗号資産FXのサービス比較

  レバレッジ取引 暗号資産FX
取扱銘柄 BTC・ETH・XRP・BCH・LTC BTC、ETH、XRP、LTC、BCH、XEM、XLM、BAT、OMG、XTZ、
取引形式 取引所形式 販売所形式
取引手数料 無料 無料
暗号資産の現物保有 - -
レバレッジ 最大2倍 最大2倍
最大注文数量 5BTC / 回 5BTC / 回
最大取引数量 3000 BTC / 日 300 BTC / 日
建玉保有上限 20 BTC 50 BTC
価格表示 板情報 2WAYプライス
注文方法 成行、指値、逆指値 成行、指値、逆指値、IFD、OCO、IFD-OCO
売り建て
ロスカット
スマホアプリ GMOコイン 暗号資産ウォレット

大きな違いは、やはり板があるかスプレッドがあるかという点です。

  • 板:売り板と買い板があり、買い手と売り手の数と量が分かる。
  • スプレッド:買値と売値の価格差があるが、大きな量の取引でも同じ値段で売買が可能。

 

また、アルトコインをレバレッジを効かせて売買したり、空売りを行うことは「暗号資産FX」しかできません。

・レバレッジ手数料

暗号資産FXにはレバレッジ手数料が発生します。

これは、祝日を含む毎営業日に保有する建玉に課せられる手数料です。GMOコインでは午前6時00分をまたいで建玉を保有していた場合、終値から計算した評価金額に対して、建玉ごとに0.04%/日の手数料が発生することになりす。

【例】ビットコインの終値が50万円の時に3BTC保有していた場合
3BTC × 50万円 × 0.04% = 600円

GMOコインの場合、午前6時時点で建玉を保有している場合にだけ掛かりますが、他の取引所の暗号資産FX系のサービスでもだいたい6時前後に建玉を保有していると同様の手数料が掛かることがほとんどです。

暗号資産FXのメリット

FXが人気のある日本で盛り上がっている暗号資産FXですが、そのメリットは主に以下の3つとなります。

  • ・少ない資金で大きな取引ができる
  • ・下落相場でも利益を出すことができる
  • ・現物のヘッジができる

少ない資金で大きな取引ができる

現物取引では、100万円の投資資金があれば100万円までの売買しかできません。しかしレバレッジを掛けることができる暗号資産FXでは、口座資金より大きな取引を行うことができます。

例えば、ビットコインが100万円から150万円に上昇したとします。

この時に現物の保有では50万円の利益ですが、レバレッジを5倍にしてビットコインを保有していると250万円の利益となり、その差は200万円となります。

GMOコインでは、ビットコインもアルトコインは2倍のレバレッジを掛けることができます。レバレッジを何倍まで掛けられるかは取引所によって異なりますが、国内の暗号資産業者では最大2倍のレバレッジ取引が可能となっています。

注意点は、レバレッジを2倍にすると利益が2倍になりますが、損失も2倍になることです。

例えば、レバレッジ25倍で、ビットコインが50万円の時に最小2万円あれば1BTCを保有することができます。しかし、ビットコインが48万円になれば※資金は0になってしまいます。
※実際はその前に強制決済されます。

海外ではビットメックス(BitMEX)がレバレッジ100倍を掛けられますが、レバレッジ取引は現物取引以上に損失のコントロールが重要となります。

下落相場でも利益を出すことができる

相場の値動きは「上がる」か「下がる」か「変わらず」の3つです。そして、暗号資産は株式のような配当や株主優待はほぼありません。そのため暗号資産の取引で利益を出すには、上げ下げの時に買いか売りの差益で利益を出すことが一般的です。

そのため空売りをすることができる暗号資産FXは、下落局面でも利益を出すことができるため、単純に収益機会が2倍になる便利なサービスといえます。

2018年に、ビットコインの価格は200万円から35万円まで下落しました。

この間、ビットコインを空売りしていたとすれば※165万円の利益となります。
※手数料や税金は除く

投資といえば、「安く買って高く売る」が基本ですが、空売りをうまく使えば「高く売って安く買い戻す」ことで利益を出すことができるのです。

現物建玉のヘッジができる

暗号資産を長期的に保有している人は、少しくらいの価格下落はあまり気にしないでしょう。それでも、下落すると分かっているようなニュースが出た時に何もしないと資産が目減りしてしまいます。

そんな時に空売りを行うことで※両建て状態となり、資産をロックすることができます。
※買い建てと売り建てを同時に保有すること。

長期投資の際には、買いで長期的な上昇の利益を得て、空売りで短期的な下落の利益を取るという戦略をとることもできます。

 

また、暗号資産の現物を保有しないことから、ハッキングリスクがないともいえます。

暗号資産FXサービスのある取引所比較

最後に暗号資産FXのサービスを提供している取引所を紹介したいと思います。

  • bitFlyer:ビットコインFXを提供。板取引であり取引高は国内トップ!
  • Liquid by FTX:ビットコイン、イーサリアム、QASHのレバレッジ取引を提供
  • GMOコイン:アルトコインのFXを提供。ビットコインのスプレッドは2800円程度
  • DMM Bitcoin:22銘柄のレバレッジ取引を提供。MONAを売れる国内唯一の取引所

5つの項目で各取引所のサービスを見ていきましょう。

◇暗号資産FX&レバレッジ系サービス

評価項目 bitFlyer Liquid GMOコイン DMM Bitcoin
取扱数 BTCのみ 10
10
22
取引形式 取引所 取引所 両方 販売所
価格表示 板情報 板情報 両方 2WAYプライス
取引手数料 無料 無料 無料 無料※BitMatch取引手数料を除く 
レバレッジ 2倍 2倍 2倍 2倍

これらの取引所のなかで総合的にみると、10の暗号資産を取り扱っており、取引所と販売所形式のレバレッジ取引ができるGMOコインが良いと思います。

スマホアプリの『GMOコイン 暗号資産ウォレット』は、GMOクリック証券のFXネオを踏襲しており、使いやすさ抜群。チャートを見ながら発注ができたり、使いやすく操作性の良いデザインであったりとユーザーから評価されています。

GMOコインのスマホアプリ『GMOコイン 暗号資産ウォレット』↓

FXのような2Way方式で、多くの暗号資産のレバレッジ取引を行いたい方は、DMM Bitcoinも良いでしょう。マーケットレポート連動企画として、スプレッド縮小キャンペーンを行っています。

また、ビットコインにレバレッジを掛けて売買したいというのであれば、bitFlyerも良いでしょう。

取引手数料が無料で、出来高はLiquid by FTXのとほぼ同じであり、パソコンの取引ツールのテクニカル指標も豊富です。ただ、サーバーが弱いので注文が殺到した時に約定遅延の可能性があるので、筆者はサブ口座としてLiquidを利用しています。

 

暗号資産FXは上手く使えば、少額の資金で大きな利益を見込める非常に良いサービスです。ただ、資金管理を間違えると損失の拡大は現物取引の数倍に跳ね上がってしまいます。

 

投資は自己責任です。

ご自身の投資スタンスから、暗号資産FXを取り入れて無理がないと感じるのであれば、是非とも投資の武器として使ってみてはいかがでしょうか。

筆者はFXから投資を始めましたので、この商品は非常に合っていると感じます。そのことから、FXトレーダーには暗号資産への投資は暗号資産FXとレバレッジ取引を使ってほしいと思います。

なお、当サイト内の各記事は執筆時の各交換業者の商品情報となります。最新の商品情報については各交換業者の公式ページ等をご確認いただけますと幸いです。

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※本記事の意見や予測は、筆者の個人的な見解であり、金融商品の売買を推奨を行うものではありません。
投資にあたっての最終決定はご自身の判断でお願いします。

児山 将

児山 将

みんかぶ暗号資産(みんなの仮想通貨)プロデューサー 大学4年時にFXを始め、卒業後は飲食店の店長として勤務するも、相場に関りたくみんかぶに転職。記事執筆とサイトディレクションを担当。2015年より暗号資産(仮想通貨)に将来性を感じ、当時1円だったXRPに注目。暗号資産(仮想通貨)以外にも株式、FX、商品CFDなど多岐に渡る金融商品のコンテンツを作成。個人投資家との交流に注力しています

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