新年あけましておめでとうございます。
今年も「みんなの仮想通貨」をどうぞよろしくお願い致します。
さて、2018年は仮想通貨業界にとって厳しい一年でした。
主な出来事は以下の3つでしょうか。
- 1月:コインチェックのハッキング
- 6月:仮想通貨交換業者への行政処分
- 11月:ビットコインキャッシュのを巡るハッシュ戦争
交換業者のセキュリティーや取引サービスも未成熟であり、マイナーも争いが多くて信用ならない。
ビットコインが70万円から35万円にまで暴落した際には、テレビでは「仮想通貨は終わった」などと報道されました。
しかし、ブロックチェーン技術は素晴らしいものであり、ビットコインは送金が早い、安い、誰でも使える、と便利なモノです。
技術の方に目を向けると、ライトニング・ネットワークは急成長しており、容量は500BTCを超えました。
新たなコンセンサスアルゴリズムとしてEOSに採用されているdPOSが普及しはじめ、リップルのサービスも利用され始めました。
国内企業では、グノシーはブロックチェーンテクノロジーの会社LayerXを設立。LINEやヤフーなどの大手企業も仮想通貨交換業に参入してきました。
交換業者の新規ユーザーは、証券・FXの何倍ものペースで増加していることから、新規ユーザーは増え続けています。
2018年は逆風にさらされた仮想通貨業界ですが、こういった部分を見ると明るい未来があるといえそうです。
注目イベントと材料
2018年の仮想通貨業界が規制と淘汰だったとすれば、2019年はサービス拡大でしょうか。
ビットコインETFに関しては専門家の間でも意見が分かれるところですが、Bakktのビットコイン先物の承認は比較的早い段階で降りるのでは、と期待が掛かっています。
※直近では1/24まで延期しているが、これも再び延期される見通し
2018年はみなし業者の認可がされなかったものの、年末にコインチェックの認可報道がされたり、日本仮想通貨交換業協会に第二種会員5社が入会するなど、認可に向けて刻一刻と近づいているように思えます。
また、新たな資金調達手段としてSTO(セキュリティー・トークン・オファリング)が登場し、詐欺呼ばわりされたICOにとって替わる可能性があります。
参考:セキュリティートークンとユーティリティートークンの概要と違いについて
仮想通貨のイベントでは、1月16日に予定されているイーサリアムのアップデート(コンスタンティノーブル)があり、これに向けて価格は大きく上昇しました。
◇イーサリアム(ETH/JPY)日足チャート
株式・原油などの金融市場が年末に暴落するなか、ビットコインや主要アルトコインは安定した値動き。ビットコインは手数料は安く、ネットワークも安定しています。
ビットコイン・ブロックチェーン技術は確実に世界を変えた
ブロックチェーンは素晴らしい技術ですが、金融送品という側面もあるため、ITバブルで見られたような動きがそのまま繰り返されています。価格が下落すると悪者扱いされてしまうのです。
ITバブルの際には、ソフトバンクグループの株価は1年で30倍になり、バブル崩壊後に全ての上昇幅を帳消しにしました。しかし、ソフトバンクグループはIT技術の進歩に大きく貢献し、その恩恵にあずかっていることは誰も否定しないでしょう。
振り返ってみれば、IT技術が未発達だったころは、ネットショッピングで商品が届かない、クレジットカード情報が盗まれると考えている人も多く、ましてやミネラルウォーターをネットで買おうという人など皆無だったのではないでしょうか。
しかし、今ではそれが当たり前となっています。
ビットコインも、2014年では詐欺呼ばわりされていましたが、2017年にそうではなくなりました。2018年にハッキングと価格の下落により、その注目度は後退してしまいましたが、便利であることに変わりありません。
新興国では、銀行口座を持てない人にとって資産の保管手段となり、トルコで発生した金融危機の際には、資産の逃避先としての役割を果たしました。ビットコインは確実に世界を変える大きな役割を果たしているのです。
この技術が今後、私たちの生活を大きく変える可能性がある限り、みんなの仮想通貨は「仮想通貨×投資」というキーワードをメインに情報を発信していきたいと思います。
時々問い合わせをいただくのですが、当初相場予想を行っていましたが、運営側が予想を行うのは好ましくないとのコンプライアンスにより、相場予想はできなくなりました。ご承知ください。
それでは、2019年も何卒よろしくお願い致します。
※本記事の意見や予測は、筆者の個人的な見解であり、金融商品の売買を推奨を行うものではありません。
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