週末のビットコイン相場は大暴落の余波からボラティリティ(変動率)が10%を超えており、1日3万円ほど平気で動いています。
昨日も高値安値は23万円前半から27万円後半まで約4万円ほどあり、このリバウンドを取った投資家も多いのではないでしょうか。
目先、ビットコインは大相場が崩れ、そのリバウンドも一服。
ポジション調整が優勢となり三角持ち合いを形成しています。
■BTC-FX/JPY 1時間チャート
(出所:bitFlyer lightning FX)
明日にも、この三角持ち合いはどちらかにブレイクするように見えますね。
テクニカル的な上値の目途は、昨日の高値277000-8000円。
ここを上抜けると、一旦30万円台まで一気に走りそうな雰囲気があります。
今回の暴落で多くのビットコイン投資家の資産が目減りしたことは否めませんが、ゴールデンウイーク以前に買っていた投資家の資産は価格レベルを見ると減っていません。
そういったこともあってか、投資資金の多い人には余裕があり、相場が痛んでいるとはいえそうにありません。
このまま34万円に戻るかというと、それは違うと思いますが、25万円以下は1日しかなく、昨晩の切り返しもしっかりとしていました。
三角持ち合いを見ても、着実に下値を切り上げております。
材料としては、23日にビットコインの取引所などで構成するデジタル・カレンシー・グループ(DCG)がビットコインのブロックの容量引き上げ(1MG⇒2MG)で合意したこと。このグループには、日本ではbitFlyerさんが入っています。
ブロックの容量の問題はかねてから議論されていたことから、ビットコインの不安要素が後退。恐らく、このニュースはが無ければビットコインは34万円まで上昇することはなかったとみています。
こういったこともあり、大きく下落した後にはしっかりと買いが入ってきたのではないでしょうか。
相場格言には、『半値戻しは全戻し』とあります。
今回、34万円から20万円台まで14万円の暴落を見せたビットコインは、現在、下げ幅の半値程度である27万円を挟んで推移しています。
過去の日経平均株価で振り返ってみても、2013年の5月23日に15,942円まで上昇した日経平均は1日1400円という下落を見せながら12,451円まで4千円以上の大暴落。
しかし、1年も待たずしてあっさりと高値を更新してきました。
(出所:SBI証券)
日本ではビットコイン元年とされ、仮想通貨法も施行されようやく株式・FX投資家も参入してきたビットコイン。
このままで終わることはないと、筆者は考えております。