仮想通貨の時価総額2位のイーサリアム(ETH)。
その時価総額は2兆5千億円ほどで、
6月に価格が4万円ほどに上昇した際には、時価総額も4兆円ほどとなり、ビットコインの時価総額に迫る勢いとなりました。
出所:CryptoCurrency Market Capitalizations
ビットコインが単純な送金しかできないことに対して、イーサリアムはスマートコントラクトというあらゆる契約を実行・保存することができます。
このことから、2017年に3月の仮想通貨市場の盛り上がりと共に上昇が加速。
日本円にして、1,000円程度だった価格は、3ヶ月であっという間に40倍にまで上昇しました。
半年ほど前まではイーサリアムの時価総額はビットコインと100倍以上開いていましたが、今や2倍ほどに縮まってきており、もはや時間の問題といえそうです。
個人的には、2017年末にはビットコインの時価総額を追い抜くのではないかと考えています。
2018年は、仮想通貨=ビットコインではなくイーサリアムという時代になるのではないでしょうか。
投資家のイーサリアムに強気
Coinbaseのエンジェル投資家でもあるオラフ・カールソン=ウィー氏は、Bloomburgのインタビューにおいて、イーサリアムは2018年末までにビットコインを追い抜くと語っています。
これは価格のことですので、ビットコインが30万円から動かないと仮定すると、イーサリアムはあと10倍以上の上昇余力があることになります。
イーサリアムのこれまでの上昇スピードや実用化に向けての動きを考慮すると、十分可能なのではないでしょうか。
イーサリアムの価格が上昇する理由
ここで、もう少しイーサリアムの価格が上昇する理由について触れておきます。
スマートコントラクトという機能があることで、主に以下の4つがイーサリアムの上昇要因となっています。
1.イーサリアム上に構築されるプロジェクトが増えている
例えば、マイクロソフトがWindows Azureプラットフォームにイーサリアム基盤のブロックチェーン・ツールを導入することを発表しました。また、世界的なコンサルティング会社であるデロイトは、イーサリアム基盤のブロックチェーン技術を活用した銀行を構築するプロジェクトを進めています。
このように、イーサリアムで実装されるプロジェクトがかなり増えてきています。そうなると、必然的にイーサリアムユーザーが増え、ETHの需要が高まることになります。
2.ETHを受け付けるICOが増えている
ICOとはイニシャル・コイン・オファーリングといい、仮想通貨プロジェクトのことをいいます。株のIPOのように、このプロジェクトに仮想通貨で出資し、出資額に応じてトークンが付与。取引所で新たな仮想通貨が扱われると、一般の投資家からにも売買されるようになるとのことです。
このICOにおいて、イーサリアムプラットフォーム上に構築するプロジェクトが増えているのですが、ETHしか受け付けをしないプロジェクトが増加しているようです。
そうなると、ICOの参加者は市場からETHを入手しなければならなため、必然的にETHが変われ価格が上昇する傾向が高くなります。
3.ETHが通貨としても利用されている
海外では、ICOやカジノでイーサリアムが通貨としても利用し始めているようです。
つい先日、日本でもイーサリアムの店舗決済が行われることがビットポイントジャパンより発表されました。
これまでビットコイン決済が世に広まっていましたが、イーサリアムの普及と共に決済も広がりつつあるようです。
こうなると、これまで海外旅行の際にビットコインに両替して決済を行っていた人たちがイーサリアムでの決済利用という「実需」が生まれることとなります。
これにより、やはりイーサリアムは上昇しやすくなりそうです。
4.世界のトヨタもETHを利用
5月22日、トヨタ自動車がイーサリアムの活用に共同で取り組む企業連合であるエンタープライズ・イーサリアム・アライアンス(EEA)のメンバーに加わったと発表されました。
参考:トヨタも新たに参加-ブロックチェーン技術「イーサリアム」企業連合
これは1と同じとなりますが、大企業連合で開発に取り組むとなると規模が一気に大きくなります。
今後も、仮想通貨を利用したプロジェクトは続々と立ち上がっていき、イーサリアムを基とした技術開発が進むと思われます。
イーサリアムの今後 まとめ
以上のことから、イーサリアムは今後数年間においても継続的な上昇となると考えられます。
数年間としたのは、イーサリアムもビットコインと同じようにトランザクションやブロックサイズ問題に突き当たるからです。現在もこういった問題は叫ばれていますが、友人のプログラマーによると「あと数年は大丈夫」とのようです。
個人的な意見を書いておくと、結論としてい『イーサリアムはビットコインを時価総額でも価格でも抜くことになる』
そして、時価総額では2017年末にビットコインを追い抜く。
価格は2018年夏~初夏頃にビットコインを追い抜くのではないでしょうか。
この夏から秋にかけては、SBIグループなどの日本の証券会社やFX会社が仮想通貨市場に参入してくるかと思います。その時には、ビットコインの他にイーサリアムを取り扱う取引所が多くなりそうです。
そうなった時に、イーサリアムが再び大きく買われるのではないでしょうか。