先週のビットコインは9000ドル付近から1万1000ドルまで戻し、そこからまた下落するという動きでした。18日の夜に発生した急角度の上昇からトレンド転換とも思われましたが、再び1万1000ドル、日本円で120万円の節目で上昇が阻まれてしまいました。急騰・急落を繰り返し値動きはあってもイマイチ方向感が定まらない、そんな相場になってきています。
明日からのシナリオは、下落と上昇の両方のパターンを想定してみたいと思います。
ビットコインチャート分析
4時間足チャート
方向感の定まらない相場のなかで、灰色の下降チャネルと青色の上昇チャネルに注目してみます。中期では白色の下降チャネル内(80万~120万円)での動きを予想しています。このチャネルを上抜けていかない限りは、下落目線を継続していきます。
灰色チャネルと青色チャネルの間で三角保ち合いの形になっていることが分かります。このパターンはよく見られるもので、ブレイクした方向にトレンドが発生しやすく、素直についていくような立ち回りが理想的になります。ちなみに8月前半は、三角保ち合いをブレイク後に20万円ほど急騰しました。
4時間足レベルでは下落パーフェクトオーダーになってしまっていますが、日足レベルではまだ上昇パーフェクトオーダーのままになっており、長期的な上昇トレンドは崩れていないことになります。
現時点では、時間軸ごとにトレンドの方向がバラバラになっているため、この三角保ち合いがどちらに抜けるか全く想定できない状態です。こういった場合は、ポジションを持たずに次の取引機会を待った方が良いと思います。ギャンブル要素を一つ一つ取り除いていくことが、勝率を上げるために必要不可欠ではないでしょか。
1時間足チャート
こちらは円建て(JPY)の方が見やすかったため、対円のチャートを使用しています。シンプルですが、数日間にわたって頭を抑えられていた下降トレンドラインを上抜けています。
1時間足以下については上を目指し始めているため、短期的に三角保ち合いはいったん上に抜けるのではないかと考えています。
値動きのシナリオとしては、灰色チャネルの上限(112万円付近)にぶつかって一時調整。その後は、水平線と青チャネルの下限(105万円付近)でサポートされて、三角の先端まで煮詰まってからの上抜けをイメージしています。
ビットメックスのリーダーボードも先週と変わらず、ロングとショートの比率が同じくらい、ポジションを持っていない人も多いという状況です。
出所:bullbearanalyzer
現状は、三角保ち合いのブレイクを待つのが最善の売買戦略ではないでしょうか。
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※本記事の意見や予測は、筆者の個人的な見解であり、金融商品の売買を推奨を行うものではありません。
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