100万円割れ目前
今週のビットコインは大きく動きました。
29日の深夜に7万円ほど値段を下げたビットコインは、その後も売られ、2日間で10万円ほど下落しました。この下落によって、重要なサポートラインを割り込んでしまいました。早急にサポートライン上に復帰するような動きを見せない限り、まだまだ下落余地はあるように思えます。
前回の記事(リスクオフムードのなかビットコインは急騰)で紹介した相場状況を振り返りながら、今後の展開の予測と考察をしていきます。
日足チャート分析
日足チャートは変わらず、大きな下降チャネルの中で推移しています。
◇ビットコイン(BTC/JPY)日足チャート
100万円付近のサポートラインを一本引くことができます。このラインと、下降チャネルの間で大きな三角保ち合いになっていました。水平線を加えることで、ディセンディングトライアングル型の相場を形成しているようにも見えます。
この大きな三角保ちあい相場は2018年にも見られたもので、最終的にハッシュ戦争の勃発により下抜けとなり30万円以上の下落を見せました。
さて、今回は29日の深夜にこの重要な水平線と上昇トレンドラインの2本を同時に割ってしまいました。
素直に見れば、長期の下落トレンドが発生するような状況となっています。
これに加えて3月以来下回らなかった、100日移動平均線を下抜けてきました。日足レベルで下落のパーフェクトオーダーが発生するかどうかも注目ポイントになってきます。
100万円で反発しているので難しい状況ではありますが、買いポジションを持つ場合は、損切りラインを100万円割れなど明確に決めておかないと非常にリスクが高いように思えます。
4時間足チャート分析
4時間足レベルはきれいなヘッドアンドショルダーとなっています。
◇ビットコイン(BTC/JPY)4時間足チャート
緩やかなサポートラインがネックラインとなっていた巨大なヘッドアンドショルダーも、完成が間近になっているように見えます。
4時間足レベルでも下落のパーフェクトオーダーが発生しているため、やはりロングポジションをとる場合は注意が必要だと考えられます。
今週の売買戦略
3月からの上昇トレンドが終焉し、下落相場入りとなることを想定し出来る限り引きつけてから、ショートポジションをスイングで持ちたいと考えています。
ヘッドアンドショルダーのパターンとして、ネックラインへのリターンムーブがあります。水平線を下抜けてしまっているため、戻ってくれるか分かりませんが、105万円付近から売りを仕込んでいきたいと思います。
ボラティリティもかなり大きくなってくることが想定されるため、ビットメックスのリーダーボードなどを参考にしながら、相場環境をしっかりと理解し、大きな損失を出さないよう気を付けたいところですね。
※本記事の意見や予測は、筆者の個人的な見解であり、金融商品の売買を推奨を行うものではありません。
投資にあたっての最終決定はご自身の判断でお願いします。