以前、米国の大手仮想通貨メディアであるザ・ブロックの研究責任者を務めるラリー・サーマク氏が2017年1月からのビットコイン価格の統計データを算出。平均リターン率から、ビットコインを買うのに最も適している曜日を分析していました。
I keep hearing people speculate about this so I actually decided to look into some data on what's the average return of Bitcoin based on the day of the week. Sunday is, by far, the worst day. Monday is the best day, followed by Saturday. pic.twitter.com/UjDGhQWktW
— Larry Cermak (@lawmaster) July 28, 2019
これによると、月曜日のパフォーマンスが0.71%と最も高く、次いで土曜日となりました。
なお、一番パフォーマンスが悪いのは日曜日で0.04%とほとんど変動がありませんでした。これは、世界的に休日であることが要因として考えられます。しかし、土曜日のパフォーマンスが良いのは、なぜでしょうか。もしかすると、株式や為替市場がクローズし、やる気のあるトレーダーがビットコインの売買を行うからかもしれません。
さて、これらのデータは2017年1月から恐らく2019年6月までの統計であると考えられます。しかし、ビットコインは2016年にも半減期や中国人の売買の影響で、4万円から12万円近くまで大きく上昇しました。
そのため、筆者は2016年の価格データも加えて、ビットコインの曜日別パフォーマンスを算出してみました。
その結果がこちら↓
※CMCのBTC/USDのリストリカルデータより作成
あの~、全く違うんですけど('Д')
違うデータから算出しているのかと思うほどの差ですが、CMC(コインマーケットキャップ)より取得しているので、ザ・ブロックのデータと大きく異なるというわけでは無さそうです。時間軸もUTC(午前9時で日付が変わる)となっております。
詰まることろ、ビットコインは歴史が浅く様々な出来事が入り乱れているため、年数を重ねるたびに統計データにブレが生じやすいのではないでしょうか。
ただ、火曜日のパフォーマンスが良いことは今後のトレードに生かせそうです。
直近の相場では、7日に5万円近く、14日には8万円近い上昇となっています。
週半ばは相場が動きやすい
そもそも株や為替などの金融市場は、週半ばに動きやすい傾向にあります。
筆者はFXを10年以上やっていますが、月曜日の早朝は金曜日の値動きを受けて動くものの、往って来いになりローソク足は動きづらく、週半ばで動意。金曜日にはポジションを閉じる動きが多く見られやすくなっています。
ちなみに、システムトレードで著名な投資家である西村剛氏の統計データによると、日経225採用銘柄の検証では、月曜日が唯一勝率が50%を切り、火曜日と金曜日のパフォーマンスが良いという結果が出たそうです。
※期間:1990年3月~2017年7月
参考:株を買うなら「金曜日」が良い?曜日効果とは?
この結果を見ると、やはりビットコインは火曜日に買いと言えるのかもしれませんね。