先日、ビットコインの統計データからみると、火曜日の上昇率が鮮明であると解説しました。
こういうことを書くと、だいたい次にそのパターンが来た時は逆方向に動いてしまうのですが、1月28日火曜日は96万円台から102万円へと勢い良く上昇。直近の高値を更新する強い動きとなりました。
なかなかのパフォーマンスですよね!
では、今回は2月のビットコイン相場は統計的にどうなのかを確認したいと思います。
前回同様、コインマーケットキャップのヒストリカルデータを元に2016年から4年分の価格データから算出していきます。
すると、驚くべきことに2月の勝率は100%。上昇率は13.25%となりました。
ちなみに、2016年~2020年の1月の統計データは以下の通りです。
勝敗:1勝3敗1分
勝率:20%
月間平均パフォーマンス-3.89%
1月にビットコインが上昇したのは2020年のみで、2016~2019年の平均パフォーマンスは-12.24%と散々な結果でした。
この値動きを受けて2月は自律反発するという結果が、この勝率となっているのかもしれません。
2月の出来事
では、過去4年間に2月に起こった出来事を振り返ってみましょう。
- 2016年2月:ビットコインのフォークとなるビットコインクラシックが公開
- 2017年2月:仮想通貨元年として日本で盛り上がり始める
- 2018年2月:コインチェックでのハッキング事件直後。テザーが米公聴会を無難に通過
- 2019年2月:ビットメイン社が最新ASICチップ発表、匿名技術ウィンブルミンブル
なお、ハッシュ戦争により、ビットコインが80万円台から40万円割れまで急落していた2019年には、ビットコインの取引件数は1年ぶりの高水準となっていたり、アクティブアドレス数で他の仮想通貨を圧倒していたりと、相場は低迷していてもビットコインは非常に使われていました。つまり、実需が相場の地固めをしたとも考えられます。
最近では、メトカーフの法則が長期的なビットコイン価格推移を紐づけられるとして話題になっています。
ネットワーク通信の価値は、接続されているシステムのユーザ数の2乗(n2)に比例する。
それによると、現在は割高となっているようです。
参考:「メトカーフの法則」足元のビットコイン価格は割高との見方も
では、今年の2月はどうでしょうか?
現状、大きなイベントは予定されていませんが、ビットコインの半減期までいよいよ100日をきっており、それに向けた買いが断続的に続くのではないかと考えられます。
そう、今年は半減期という4年に一度のイベントがあるため、例年通りにはいかないのです。
しかし、結果的に2月のビットコインも堅調な推移となり、これまでの高値である103万9000円付近を越えてくるのではないでしょうか。
なお、筆者の目先のターゲットは1万ドル(108万円付近)です。