「危険な分裂」が回避された後に「新たな分裂」の話が持ち上がりました。
そして、8月1日この新たな分裂によって「ビットコインキャッシュ」が誕生しました。
いま「ビットコイン」と「ビットコインキャッシュ」の二つが存在していますが、
その後大きな混乱はなく、ビットコイン価格は順調に大きく上昇しています。
ビットコインの高値更新によりアルトコインの値上がりも期待したいところです。
さて、今回はもう一方の通貨「ビットコインキャッシュ」についてポイントをまとめました。
ビットコインキャッシュの誕生
ビットコインキャッシュ(Bitcoin Cash)は、ビットコインから分裂して誕生した仮想通貨です。
略称は、BCHまたはBCCです。
(BCCを略称とするビットコネクトという仮想通貨が存在しますが、まったく別物です。)
ビットコインは、取引されるごとにその取引が記録されて約10分ごとに一つのブロックにまとめられます。
まとめられたブロックは前に作られたブロックにつながり、鎖のように連なっています。
ブロックサイズは、初期は制限がありませんでしたが、スパム攻撃などに対応するために1メガとされました。
ビットコインキャッシュは、このブロックサイズを拡張したものです。
取引遅延、手数料の高騰を解決するために開発されました。
他方で、これら問題を「セグウィット」によって解決しようとする動きがあり、2016年夏に試用版が提供されて関係者の間で合意待ちの状態でした。
結局一本化されず、2017年8月を迎えて
①ブロックサイズを拡張した「ビットコインキャッシュ」
②セグウィットを実行した「ビットコイン」
の二つが存在することになったというわけです。
ビットコインキャッシュの売買
ビットコインキャッシュは仮想通貨の時価総額では第4位にランクインしています。
これは8月1日の分裂時点で、ビットコインを特定の取引所に保有していた人に対してビットコインキャッシュが配布されたことによる影響と考えられます。
実際の人気度とは異なる順位かもしれません。
価格は約34,000円と、ビットコイン価格の10分の1に及ばない程度となっています。
■BCH/JPYチャート
(出所:bitFlyer)
ビットコインキャッシュは、bitFlyer、coincheck、Zaif、bitbank、BTCBOX、QUOINEXにて売買可能です。
仮想通貨全体がそうですが、こちらのコインはその中でも投機的な需要が大きいと考えられます。
先行きが読みにくいですが、しばらくは価値が大きく上下する可能性が比較的あるのと、このまま価格が上がらない場合、存在し続けるのかという意味も含めてまだ大きく期待しすぎないほうが良いかもしれません。
売買の際はよくタイミングを計るなど一層ご注意ください。