先週末から、株式市場が急落するなど、マーケットが徐々にリスクオフのような値動きになっています。
株式市場は、日銀の金融緩和と米トランプ政権の1兆ドルのインフラ計画の提案を準備するという報道により大きく上昇しました。しかし、それも11日(木)には噂になっていたのか、報道前に上昇に転じており、週明けには伸び悩む展開。為替市場は、リスクオフの円買いドル買いとなっています。
18日に、英国中央銀行政策会合(BOE)では、 1000億ポンドの資産買入枠拡大を決定。これは予想通りだったのですが、一部では1500億ポンドなどの拡大予想もあったようで、株式市場は下落。発表後に事実売りで買い戻されていた英ポンドは株安につられてか1円以上売られることとなりました。
市場では感染第2波への警戒感が高まっています、
カリフォルニア州では18日に新型コロナウイルスの1日の感染増加数が過去最多になったと発表。またフロリダ州は感染者が3.9%増加したと発表(過去7日間の平均は3.0%)。
それでも、今日の日経平均は後場に上げ幅を拡大。こうなると、売買戦略は素直に株を買って、日本円を買うというようなヘッジ式のトレードが無難に思えます。
さて、仮想通貨市場は米株と連動性が高いため今のところ強気です。堅調な金融市場ではクロス円だけ下がっていますが、ビットコインを見ると大きな急落にはつながっておりません。今週踏ん張りさえすれば、来週から徐々に上昇相場に戻るのではないでしょうか。
レバレッジ取引のポジションチェック
こちらは、レバレッジ市場の直近24時間の売買比率です。基本的に買いポジションが50%以上なのですが、ここ1週間ほどは売りが優勢となっています。
出所:bybt.com
チャート形状や為替相場が軟調なので売りやすいこともあるのでしょう。ただし、この逆をついたときの値動きとなった場合は、一気に105万円ぐらいまでは回復しそうです。
ビットフィネックス(Bitfinex)先物買いポジションは2万枚を割り込んで減少してきているため、下げはそこまできつくないと考えます。
ビットコインは三角保ち合い
長期のチャートを見てみると、面白い展開になっていることが分かります。
史上最高値と昨年の高値から引いた長期下降トレンドラインが終了しようとしています。この上には、年初来高値である115万円付近と1万ドルと抵抗帯が重なる局面であり、上抜けるにはもう少し時間がかかるかもしれません。
◇ビットコイン週足チャート
出所:トレーディングビュー
RCI52はすでに80ラインを割り込み、反転の合図が出てから2週間が経過するところです。
確かにここ2週間ほどはテクニカル的にも売り優勢の形状でした。しかし、こういった下落のサインが出たのにも関わらず、下がらずにいるということは、次のターンは上の可能性が高いでしょう。短期的なショートポジションが大きく膨れ上がってきていることを考えると、115万円のラインにトライするのではないでしょうか。
さて、主要仮想通貨が停滞している代わりにアルトコインが比較的堅調です。過去30日間では2倍になっている仮想通貨もゴロゴロしており、個人投資家は主要仮想通貨からアルトコインに投資対象を変えているということでしょうか。
そんななか、業界の著名人である墨汁うまいさんよりイーサリアム2.0の新たなローンチ目標が11月になったと報告がありました。
ETH2超速報:イーサリアム2.0の新たなローンチ目標は2020年11月頃とデベロッパーが見積もり。新たなフェイズ0の仮ロードマップについてAMAで言及https://t.co/fNaUfB6W1j#イーサリアム #Ethereum #仮想通貨 #ETH2 #暗号資産 #バリデータ #ステーキング $ETH
— 墨汁うまい(Bokujyuumai) (@bokujyuumai) June 19, 2020
当初の7月予定が11月になりましが、ずれ込みむことは5月時点で既に分かってたので、むしろ6月時点で決まったのは若干ポジティブと言えるのではないでしょうか。
6月に入ってから退屈な相場になってしまいましたが、ビットコインとイーサリアムに関して強気でいきたいと思います。