8月5日午後9時33分に1296万5000ブロックで イーサリアムの大型アップグレード、ロンドンは予定通りハードフォークのアクティベートがされました。これにより、手数料モデルの変更(EIP-1559)など4つの改善案が導入されました。
相場はアクティベート直後に事実売りとなり、30万9000円から30万円まで下落しました。
その後に、EIP-1559のイーサリアムネットワークの手数料の焼却数(バーン) が予想以上の数値に上昇。アップデート後の2時間半で200ETHものバーンとなり、これを見てか相場は大きく反転しました。
このペースで進むと、24時間で約2880ETHがバーンされることになります。金額にすると8億6000万円です。そうなると、1年間で約3153億円相当のETHがバーンされることになります。
今まで15秒に2ETHがマイニングされていましたが、その半分が相殺される状況になりました。つまり、イーサリアムに金融引き締めのような状況が起こっているといえます。
イーサリアムは、発行量が決まっていないという需給面の問題がありました。
過去のアップデートでは、当初5ETHだったマイニング報酬は2017年に3ETHに減少。2019年には2ETHに減少しました。
出所:ultrasound.money
そして、ビットコインやイーサリアムは、アセットマネジメントやヘッジファンドが運用を行っている他、投資信託やカナダのビットコインETFなど、ロックされてる量が相当数あります。また、イーサリアムはDeFiで運用されており、ここ2年ほどで需給面は非常に良くなっています。
そんななかで、今回のアップデートでさらに好転したことは今後の価格にとってポジティブだといえるでしょう。
なお、このETHのバーンに貢献しているのが、分散型取引所のUNIスワップとNFTプラットフォームのOpenSeaです。
出所:ultrasound.money
よってUNIの流動性が上がり、価格も上昇しやすくなったのかもしれません。
今回のEIP-1559に関して分かりづらい方は、 ビットコインの半減期と近いことが起こっているとお考え下さい。
過去にビットコインが半減期を迎えた後に、何が起こりましたか。過去3回の半減期後、全てにおいて1年以内に価格が数倍になりました。
しかも、イーサリアムはエコなブロックチェーンであることも注目されています。
売買は非常に活発化しており、過去24時間の売買代金は3兆5000億円と、ほぼビットコインと同じだけ盛り上がっています。
また、国内外金融機関のマーケット部門出身者/在籍者が運営する仮想通貨メディア、CoinCollegeによると、ハードフォーク後にイーサリアムの4万ドルや5万ドルのオプション(2022年3月)が取引されたようです。
オプションのため、イーサリアム4万ドルになることをターゲットにしているとは言えませんが、少なくとも史上最高値である50万円(4371ドル)を超えてくると考えている投資家が出てきたといえそうです。
こういった状況にあることから、今後イーサリアムは大きな上昇をみせるポテンシャルがあるといえそうです。