ポイント
・FOMC議事録を待たず4万3000ドル台に下落
・前日のブレイナードFRB理事のタカ派発言と原油安が効いた格好
・ブレイナード発言にはやや反応し過ぎか
・冷静に見れば、さほどBTCに売り材料は無さそう
昨日のBTC相場
昨日のBTC相場は下落。一昨日に4万7000ドル(約580万円)台にワンタッチした後、4万6000ドル(約570万円)近辺でもみ合っていたが、朝方4万5000ドル(約555万円)割れに下落。4万5000ドル台半ばまで値を戻すも、海外時間に入ると再び下落、4万3000(約530万円)ドル台まで値を下げている。
イーロン・マスク氏のTwitter社取締役任命を好感して4万7000ドルにワンタッチしたBTC相場だが、その後はブレイナードFRB理事のタカ派発言を受け4万5000ドル台まで下落。
日本株の安寄りもあり更に値を下げ5日の安値4万5000ドル近辺を下抜けると4万4000ドル台前半まで値を下落した。
月内最安値となる水準でサポートされると、30億ドル規模のBTC購入を宣言していたTerra関連のアカウントで新たに5040BTCの購入が観察されたこともあり4万5000ドル近辺まで値を戻した。
しかし、先日6億ドルを超える大規模ハッキングに被害があったAxie Infinityの運営サイドが資金償還のために1.5億ドル資金調達したと伝わると、一部にPoly Network事件と同様にハッカーからの返還を期待していた向きもあったせいか、BTCは下落に転じた。
ウクライナ紛争での停戦ムードは後退したが、原油価格が下落したことでインフレ懸念が後退したこともBTC相場の足かせとなったか。
その後、米株が安寄りして始まり、米国の原油在庫が増加。原油先物価格が100ドルを割り込むとBTCは4万3000ドル台まで下落、月内安値を更新した。その後、注目のFOMC議事録で若干値を戻したが、上値の重い展開が続いている。
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