ポイント
・2万3000ドルを挟んでのもみ合い
・パウエル議長講演は先週の会見と大差なし
・市場は雇用統計を経ても大きな変化がなかったことを好感、BTCは上昇
・ただし、議長発言を受けて市場は右往左往、上昇相場の一服を示唆している可能性も
昨日のBTC相場
昨日のBTC相場は2万3000ドルを挟んでのもみ合い推移。注目のパウエル議長講演は最終的にリスクオン方向で反応、2万3000ドル台に値を戻したが、ドル円相場が円高に振れた影響で円建て価格はほぼ横ばい推移となった。
BTCは先週形成したダブルトップの2万3500ドル近辺のネックラインに上値を抑えられると、パウエル議長講演を前に2万3000ドル近辺での取引が続いていた。
ジェネシス社の破綻処理に際し親会社DCGが傘下グレイスケールのファンド持ち分を売却していたとの報道や米株市場がやや下げて始まったこともあり、BTCは2万3000ドルを割り込んだ。
注目のパウエル議長講演では冒頭の「ディスインフレーションが始まっている」という部分に反応し米株が上昇、BTCも2万3000ドル台に上昇した。
しかし、この発言自体は先週のFOMC後の会見と同じ内容で、続いてあらなる利上げが必要となるだろうとしたこともあり、米株は失速、BTCも2万3000ドルを割り込んだ。
議長は強い労働市場のデータが続けばピーク金利が上昇する可能性があるとしたが、発言が終わると、全体としてFOMCと大きな変化は無かったとの見方から、米株が反発、BTCも2万3000ドル台にしっかり乗せている。
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