ポイント
・3万1000ドルワンタッチ
・米経済指標はやや弱めも5月FOMCでの利上げを否定する内容ではない
・週末は小さなヘッドアンドショルダーのネックライン3万600ドルに上値を抑えられる
・今週は目立った材料、特に売り材料が枯渇、BTCは堅調に推移するか
週末のBTC相場
週末のBTC相場は引き続き高値圏でのもみ合い。金曜日に3万1000ドル(約410万円)にワンタッチしたが、その後は3万ドル台でのもみ合い推移が続いている。
金曜日の朝方、上海アップデート後に警戒されたほど売られなかったことから堅調に推移していたETHが2100ドル台に上昇すると、BTCも3万ドル台後半に上昇、前日に付けた年初来高値を更新した。
さらに、リップル社が企業向け暗号資産取引サービス「Ripple Liquidity Hub」をローンチしたことを好感してかXRPが上昇すると、BTCは一時3万1000ドルにワンタッチした。
その後に発表された米国の輸入物価指数は低く、また小売り売上高もやや弱めだった。しかし、自動車とガソリンを除いた数字が予想をやや上回った。そして発表と同じころにウォラーFRB理事がインフレはまだ高すぎるとして利上げを継続する姿勢を示したことで、5月FOMCでの利上げを確実視する動きが強まり、米長期金利が急上昇、BTCはやや軟調に推移した。
さらに、ミシガン消費者景況感指数が予想に反して前月から上昇。1年後の期待インフレ率が前回3.6%から4.6%に上昇すると、長期金利は更に上昇、米株も失速する中、BTCは下落した。BTCは3万ドルでサポートされると、長期金利の上昇が一服、米株の下げ止まりもあり、切り返した。その後は、金曜日に30万600ドルをネックラインとする小さなヘッドアンドショルダーを形成しており、そのネックライン付近で上値を抑えられた。
週明けも早朝にETHが年初来高値を更新、BTCも連れ高となったが、上記ネックラインに上値を抑えられている。
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