ポイント
・一時2万5000ドル台に急落
・スペースXのBTC売却・恒大の米破産申請が主因
・リップル裁判でSECは上訴に向け手続き進めるも、XRP自体は暗号資産と認める
・一目の雲を下抜けし200日移動平均線でも止まらず、6月の安値水準でサポート
週末のBTC相場
木曜日から週末にかけてBTC相場は大きく下落。先週金曜日は休刊だったため木曜日から振り返ると、木曜日から金曜日にかけてBTCは大きく下落、200日移動平均線を割り込み、一時2万5000ドル(約365万円)台まで値を落とした。
半減期を終えたLTCの反落や木曜未明のタカ派なFOMC議事録もありBTCは2万9000ドル(約425万円)を割り込むと、一目均衡表の雲の下限2万8300ドル近辺で下げ渋っていた。
木曜日のフィラデルフィア連銀指数が予想を大きく上回り、米長期金利が上昇する中、BTCは一目の雲を割り込み2万7000ドル(約395万円)台に値を下げた。今度は2万7000ドル台半ばの200日移動平均線にサポートされていたが、イーロン・マスク氏が率いるスペースX社が保有BTCを売却したと伝わるとじりじりと値を下げ始めた。
さらに経営不振が伝えられていた中国不動産大手恒大が米国で破産を申請したと伝わると、リスクオフの流れで同移動平均線を割り込み、フラッシュクラッシュ気味に数分で2万5000ドル台まで急落。Coinglassによれば1時間で6億ドル以上のポジションが清算された模様。
同じ頃、リップル裁判でSECが上訴を要請することを裁判所が認めたことを嫌気してXRPが急落したことも、下落の一因と指摘する声も聞かれた。6月の安値でなんとかサポートされ反発すると、BloombergがSECが先物ETFを承認する見込みとETHが上昇。BTCは2万6000ドル台を回復した。
しかし、サポートだった200日移動平均線を前に2万7000ドルに戻せずに失速すると、金曜日から土曜日にかけて再び2万5000ドル台に値を落とした。
しかし土曜日から日曜日にかけて、リップル裁判の上訴の書面でSECがXRPを暗号資産と言及。要はXRPの販売が投資契約に該当するか否かを争うものの、XRPというトークン自体は「証券」と認定していないことが明らかとなりXRPが反発。BTCも2万6000ドル台に値を戻している。
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