ビットコインはFXと同じように、取引所によって価格が異なります。
取引所によっては1%以上も価格差があることも珍しくありません。
分かりやすくドル円で考えて見ましょう。
AというFX会社がドル円を100円で売っています。
一方、BというFX会社はドル円を101円で売っています。
この時に、Aで100円でドルを買い。そのポジションをBに移して決済すれば、瞬く間に利益となります。
しかし、実際にポジションを移管するという行為はできませんよね。
ところが、ビットコインはできてしまうのです。
しかも、送金の時間が30分程度で、手数料が格安(30円程度)だからこそできてしまうのです。
実際に、各取引所のbidとaskを見てみましょう。
(出所:Bitcoin 日本語情報サイト)
これはある日のビットコイン/円のレートとなります。
KrakenとBtcBoxのBidとAskがベストレートとなりますので、この瞬間にKrakenで買って、BtcBoxで売ると価格差分が利益となります。
参考:135,800-129,080=6,720円
しかし、実際には送金時間が必要となりますので、30分程度あとになってから取引所間の送金が完了することとなります。
そして、最後に日本円に両替して取引は終了となります。
手順をおさらいしましょう。
- 1.複数の取引所の価格から、ベストレートを見つけビットコインを買う取引所Aと送金先の取引所Bを決める。
- 2.取引所Aでビットコインを買う。
- 3.取引所Bへビットコインを送る。
- 4.取引所Bでビットコインから日本円に両替する。
差額分が利益となります。
ポイントとしては、値動きがなくチャートが横ばいのときに行うことが価格変動リスクを抑えられます。
2017年3月現在、ビットコイン/円の価格は13万~14万円となっています。
国内の取引所の価格差を見てみると、だいたい2千円程度の開きはあります。単純計算で1%以上の利益が得られますので、多少変動したとしても十分チャンスがあるといって良いでしょう。
ただし、今後取引参加者が増えてくると、アービトラージを行う人も増えてくると考えられますので、価格が小さくなりアービトラージの妙味は薄くなりそうです。