9月5日(水)、仮想通貨取引所QUOINEXは、QUOINE株式会社が新プラットフォームであるLiquidを開発し、正式にサービスを開始しました。簡潔に言えば、QUOINEXはLiquid by Quoineへ名前を変え、サービスそのものについても更に充実したものに変革していきます。
Liquidへの考察
Liquidは2017年11月に国内でICOを行い、成功を収めています。ICO時に発行されたQASHトークンはそのままLiquidのプラットフォーム内で使用できるものとなり、今後も新しい使用方法が追加されていくでしょう。
QUOINEXからLiquidへのブランド・サービス変更時においては、ユーザーはIDやパスワードを変更する必要はありませんでした。また、資産が変化するなどといったトラブルは特に発生しておらず、サービス移行となったタイミングでもサーバーの停止などの事態には至っていません。
サーバーの停止は、セキュリティ・サーバーの脆弱性から起こり得る問題であり、仮想通貨交換業者の信頼性に関わります。しかし、QUOINE社は1度も同様のアクシデントを起こしておりません。問題なく新プラットフォームとなったことから、今後もそのような事態に陥る可能性も極めて低いといえそうです。
Liquid の最大の特徴として、仮想通貨市場の流動性の改善を目標としています。仮想通貨市場の流動性は、全体的な通貨の供給量だけでなく、仮想通貨交換業者の取引量にも依存しており、現状では流動性が乏しい通貨や時間帯では1取引のみで相場が大きく動くことも珍しくありません。
しかし、 Liquid はプラットフォームとして世界17カ所の取引所の注文や流動性を集約する機能を有しています。つまり、 Liquidプラットフォームを使用した場合、仮想通貨の大きなリスクとされていた価値や供給量の流動性が解決される可能性を秘めています。くわえて、 Liquid は非常に高いデータ処理能力を有しており、公式に運用される注文システムとしては非常に強固だと言えるでしょう。
またLiquidは、プラットフォームとして仮想通貨市場の流動性を独自に集約するとともに、仮想通貨貸し出しサービスであるレンディングサービスなども開始をする予定です。世界で最も公正な仮想通貨の価値を提供したうえで、独自の仮想通貨であるQASHが使用できることから、海外ユーザーにも選ばれる仮想通貨取引所となり得る可能性があります。
例えば、世界でもトップクラスの取引高を誇るBinanceなども仮想通貨を担保とした貸し出しサービスを行っています。しかし、仮想通貨の流動性については、Liquid ほど公正な価値を提供しているとは言い難い状況です。
日本においては、取り扱える仮想通貨の種類がネックとなる可能性はあります。
しかし、Liquidのシステムがもたらす市場の課題解決能力は、世界中で求められていたものです。そして、海外の大手取引所に引けを取らないシステムの構築と今後のアップデートによって、Liquidの内部で使用されるQASHは、将来的に高騰する可能性があると言えるでしょう。