急騰著しいリップル(Ripple)。
その盛り上がりは、そう簡単に終わりそうにありません。
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それには、5月17日の早朝にリップルを発行したリップルラボがロックアップを発表したからです。
ロックアップは、株式のIPOでよく使われる言葉で、日本語で凍結といいます。
先に、リップルの今の流通状況を説明しておきましょう。
リップルはリップル社が生み出したもので、全部で約1000憶XRPあります。
このうち、リップル社が617億XRPを保有しています。
残りの383億枚が現在市場に流通しており、日々取引がなされています。
このうちの550憶XRPを凍結すると発表したのです。
つまり、勝手には売らないよ~。ということですね。
リップル(XRP)の状況まとめ
- リップルは全部で約1000憶ある
- リップル社が617億XRPを保有(うち550憶XRPがロックアップ)
- 383億XRPが市場で流通
通貨は、流通量が多いと希少価値の問題から価格は高くなります。
もしかして、今までリップルがなかなか上昇しなかったのは、リップル社によるリップルの売却を恐れていたからなのかもしれません。
今回の発表により、550憶枚がロックアップされ、これが外れるのは早くて2018年1月からだとしています。
ロックアップの概要
- リップル社の保有している550億XRPは2017年末まで売却しない
- 550億XRPは、55ヶ月で各月最大10億リップルごとにロックアップが解除
- 550憶XRPの売却は2018年移行だが、時期は未定
リップルが売られるリスクが後退したことで、中期的にはリップルの価格が上昇しやすくなったということですね。
記事執筆時点のリップルはだいたい40円ですので、日本円にして400億円程度。
リップルの時価総額の2.5%ですから、この金額が売られるとなると、やはりそれなりにインパクトはありそうです。
ただ、流動性が高まることで現在よりもスプレッド(買値と売値の価格差)は狭くなり、取引し易くなりそうです。
ちなみに、この記事(リップル社の550億XRPロックアップ計画についてまとめてみました)によると、リップル社が過去1年半の間に放出したXRPの数は、平均で月間3億XRPだそうです。
あれ、毎月3億XRPも市場に出回ってたのか。となると、放出量は最大で3倍程度なるものの、今ははるかに売買が活発にされています。相場ですので、ロックアップへの思惑で2017年末はある程度下落するものの、メガバンクの実装などの大きな材料も控えています。
そういったことから、個人的には驚くほどの価格下落は起きずに、意外と大丈夫なのではないかと思います。
むしろ、今までのように売買がなされていないときに月間3億XRPもせっせと売られていたら、そりゃ上がりませんよ!ということではないでしょうか。