ビットコインは先週に引き続き方向感の定まらない値動きとなりました。
前回の記事(方向感の定まらないビットコイン)の最後で予想していた展開がキッチリとハマってくれて、再度上昇が始まるかと思われたところ、27日の夕方に上げ幅を全て打ち消すような急角度の下落を見せました。
その後は、下降トレンドライン内に戻ったため、続落のシナリオを考えていましたが、ジワジワと上昇を続けています。
今週はテザー社の裁判に加えて、31日の深夜に米国のFOMC政策金利発表が控えています。市場予想では、0.25ポイントの利下げとなっており、フェドウォッチを見ると織り込み度は78.1%となっています。
しかし、仮想通貨投資家の多くがFOMCに注目しており、利下げが行われなかったとしても、それをきっかけとしてビットコインは動意するのではないかと考えています。
方向感のハッキリしない相場ですが、今後の展開について考察していきます。
ビットコインチャート分析
4時間足チャート
やはり100万円の節目がかなり意識されているように感じます。
現在、4時間足レベルでは上昇チャネルの下限を推移していて、今朝の下げでチャネルを下に抜けるかと思いきや、強いショートカバーが入り、チャネル内に戻しました。
◇ビットコイン(BTC/JPY)4時間足チャート
この上昇と同時にビットメックス(BitMEX)の未決済ポジションが8000BTCほど減少しました。このような大口による売りポジションの解消が入った後は素直に下げないことが多いため、値ごろ感による安易な売りは気をつけたいところです。
4時間足レベルの下降トレンドラインを上抜けることが、ここから再度上を目指すのに大切なポイントになるのではないでしょうか。
上昇チャネルを実体で下抜けてしまった場合は、リターンムーブを狙って、サポートラインがレジスタンスラインへの転換を確認してから売りを狙っていく戦略も有効でしょう。
日足チャート
日足の一目均衡雲を見ると、明確に下抜けてしまっています。雲(抵抗帯)がサポートラインからレジスタンスに変化してしまったため、120万円付近の雲と基準線がぶつかるゾーンはかなり堅いレジスタンスラインになってくるのではないでしょうか。
出所:GMOコイン
ただ、ビットメックスのリーダーボード勢も買いにポジションが偏ってきているため、いつショートカバーとなるか分からない状況であり、売りを狙うにも貼り付いてないといけないような相場に見えます。
出所:bullbearanalyzer
依然として、4時間足レベルで下落パーフェクトオーダーが出ているため、明確な上昇転換サインやファンダメンタルズの材料が出てくるまでは買いも悩ましく様子見相場と言えます。
7月は今週で終わりとなり、月足は陰線(始値は117万5000円付近)となりそうです。連続陽線記録は5カ月で途絶えそうですね。
仮想通貨は方向感はありませんが、ボラティリティは高いため、取引チャンスはいくらでもありそうです。
8月もボラティリティリスクに注意して、大きな損失を出すことのないようにトレードをしていきたいですね。
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※本記事の意見や予測は、筆者の個人的な見解であり、金融商品の売買を推奨を行うものではありません。
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